2015年11月26日木曜日

諸事雑感。

1.解答がおかしい。



161ページ下段、第154題。
黒番でどうヨセますか?


示されている正解図がこれです。
白地は三目だと。


おかしいですよね。
一手目は正しいけれど、この図にある白2だとセキになってアゲハマ分で白地一目になる。
双方正しい応接が続くなら、後々の権利的に考えると白地は二目になるはずですね。
「有段者の筋と形」という書名が泣くような級位者レベルのミスを・・・。

2.並べて感じる違和感。
1)抽象的でピンと来ない。


ニコ生で時代劇の放送を見ながらこの本でひたすら並べていたのですが、どーもマスター・ヨーダ先生の感性が私にはしっくりこないもので、解説で「命がけで」とか「熱を感じる」とか「心を動かされる」とか言われてもピンと来ないのであります。
あと、「並べるだけで強くなる」というのに釣られて借りたのですが、前書きやコラムを読むと単に依田先生のお気に入りの棋譜をセレクトしたもので、その文章から「アマにお勧め」という観点の存在が全く感じられないのが興醒めだというのもありますか。
それはお前が感性的な部分で干からびているからだろ、いい加減にしろというお叱りを受けそうでありますが、合わないものは合わないので、この本で並べるのはやめにして別の本にすることにします。

2)控え目過ぎてピンと来ない。

それで買って来たこっちの本で並べることにするわけですが、片岡九段による自戦解説なもので、自分も相手も良い手悪い手いろいろありそうなものなんですが、その辺をはっきり指摘してくれないところがあります。
ここが疑問手でそれをこのように厳しく咎めたので勝てたとか「もっと踏み込んで書いてくれてもいいのよ」と思うのですが、その辺は他の先生に解説をお願いしないとズバっと言い切るのはなかなか難しいのでしょうか。
巻末に片岡九段と同世代の小林覚九段が寄稿して言うには、形が綺麗で無理をせず全局的にバランスが取れているとのことで、なるほど並べていていつの間にか勝っている碁という感じで、解説がはっきり言い切らないことも相まってどの辺で優勢に立ったのか分からない、ピンと来ない感じがどうにも拭えないのであります。

ただまあ日本囲碁連盟の梶原九段囲碁講座で何事も梶原節でバッサリ切り落としたりするような教材で棋譜並べしていたので、他の先生の解説では何か物足りなく感じるのかなあと自分でも思うところ、とりあえずいろいろな本で並べてみるかなと思っているのであります。

2015年11月23日月曜日

囲碁充、そしてガス切れ。

11月20日、所用で木場まで自転車で。
片道11キロ、往復22キロ。

11月21日、有楽町囲碁センターで週刊碁最新号が届くまで一般対局。
交通手段はやはり自転車、片道14キロ、往復28キロ。

11月22日、夫婦棋士ペア碁トーナメント決勝戦大盤解説会で市谷まで自転車で
片道 16キロ、往復32キロ。

慣れればそう大したことないのかもしれませんが、特に21日の夜からドッと疲れが出て来ました。

20日金曜の用務は午前中に済んだので、このまま有楽町囲碁センターまで足を伸ばそうかとも思いましたが、昼過ぎから雨が降るとの予報があり、チャリ移動には不向きな天候であるとの判断から家に戻ります。

翌21日土曜は1年以上有楽町囲碁センターで一般対局利用が無かったので対局カードは案の定なくなっていて、点数は覚えていたのでカードを再作成の上342点から再スタートです。
週刊碁の最新号が売店に並ぶまでということで、3局打って負勝勝の2勝1敗、点数を1点伸ばして343点、三段の基準点が344点なので三段免状所持者としてはもう少し点数を伸ばしたいところ、いずれは四段も視野に入れたいと思っているので、そうそう足繁く通うわけにも行かないのですがじわじわ点数を伸ばしていけると良いなというところです。
手応えとしてはもう少し行けそうなんですけどねえ。
3局目終わって16時頃に売店に目をやればお目当ての最新号が並んでいましたので買って帰ります。

そして22日日曜は大盤解説会が15時からということで、少し早い目に行って一般対局場で打とうと思っていたのですが、いわゆる「級位者・有段者の集い」をやっていませんでした。
家に帰ってから棋院のHPで確認したらやはり22日は休業だったようですねえ。
原則的に日曜はやってるはずなんですが、たまにイレギュラーにやらない日曜もある、ということを市谷の一般対局場を利用するのが久し振りなものですっかり失念しておりまして、大盤解説会開場の14時半まで3時間ほど時間が出来てしまい、途方に暮れるも来た道を引き返して神田神保町古書店街で二束三文の棋書を求めて探索することにします。

大雲堂で300円で二つほど。




 

定石秘伝は水濡れのシミ、ヨレなどありますが、状態としては「可」なので、前から気になっていた本なので買ってみました。
アベちゃんの裏定石で紹介されている形で、アベちゃんの裏定石では触れられていない進行が詳しく説明されていまして、これは大変参考になりそうです。
打碁鑑賞シリーズの片岡さんの本はカバーなしでやはりシミあり、古書ではプレミアがつくことが多いようなのですが、状態が状態だけに300円の捨て値販売です。

以前、関西棋院研修棋士の大熊悠人初段がこんなツイートをされていたのを見て、いつか片岡さんの打ち碁集を買わねばと思っていたのですが、アカシヤ書店以外ではなかなかお目にかかれませんで、求めやすい値段で見かけることがないまま今日に至っていたので、これは良い買物でした。


— 大熊悠人 (@kumanoyuuutu) June 19, 2014

とりあえず二局並べてみましたが、途中で流れをぶった切って「次の一手は?」と問題が始まってしまうのは大盤解説会の次の一手クイズじゃあるまいしやめてくれよと思うのであります。
折角流れに乗って並べてるのに興が削がれるというか、何というか・・・打碁鑑賞シリーズってみんなこんな感じなんですかねえ。

他にもいろいろ見て回っているうちに14時を過ぎたので市谷へ引き返します。

さて、夫婦棋士ペア碁トーナメント決勝戦大盤解説会なわけですが、11月7日に行われたOver40早碁トーナメントの大盤解説会は1FのA室とB室の間仕切りを取っ払った狭いコンビニ程度の猫の額のような会場でやっておったのですが、今回はエレベータ側から見て2Fホールの奥側半分を会場にしていて何百人も収容出来そうな感じです。
囲碁将棋チャンネルの壁紙が貼られたステージが壇上に設けられていまして、その壇上に決勝の対局席が設けられています。
客席後方には中継用カメラも入っていまして、確か囲碁プレミアムで中継やるって話だったか。
今回は何かと大がかりですねえ。

客入りもまずまず多くて席がほぼ埋まります。
同日に市谷本院でジュニア大会や学生大会などいろいろあって、終わった後に大盤解説会になだれ込んで来ているのがまず考えられまして、あと解説に吉原由香里先生がいるのでその効果もあるのかしらと愚考しますが、とにかくOver40の50人もいないかなという客入りとはえらい違いです。

難解な対局の進行にも相変わらずキレのある秀芳さんの解説と観衆を退屈させない由香里先生のオーバーアクション気味の聞き手ぶりとで大層楽しく和やかに大盤解説会が進行しまして、大満足でありました。

そんな感じで電車代をケチって自転車で移動しまくったツケが21日夜あたりから出てきまして、22日夜には深刻なレベルまで達してしまい、連休は今日までなんですがもう何もやる気力と体力が残ってません!というガス欠状態に陥りまして、当初は23日は有楽町囲碁センターで段位認定大会という予定でいたのですが、行かずに家でゴロゴロしながらブログにちまちま文章を打ち込んだりしているのでした。

2015年11月17日火曜日

図書館定期巡回(市川)。

まず江戸川の堤防の上を南下して妙典で西に折れて行徳図書館へ。



お目当てにしていた本が無かったので、棋譜並べ用に一冊と手筋強化用に一冊。

 

最近は朝に時代劇の再放送を見ながら棋譜並べする習慣が身に付きつつありまして、並べ易くて分かり易い打碁集の需要が黒森さんの中で高まりつつあるのです。
うわ手のすなる棋譜並べというものを、した手のオイラもしてみむと何とかかんとか、今のところ効果なんて微塵も感じませんが、そのうち何かご利益があるんですかねえ。

そして「俺がこんなに駄目なのは筋と形に明るくないからに違いないのです」という悲嘆まじりの自己分析、裏返せば「筋と形に強ければ大体のことは何とかなる!」という願望まじりの手筋のファンダメンタリズムにかぶれている私は何だかどんどんイカれたバランスに向かって止まらない暴走機関車になりつつありますが、今のところはソコソコ楽しいのでまあいいかなだなんて思っているのです。

ついでに駅から少し離れたブックオフへ。


物色しているうちに下痢腹が暴れだす事案が発生、信号の反対側にあるコンビニでトイレを借りて爆音を轟かせるなどありましたが、無事108円で1冊購入します。


カバーがよれて多少黄ばみもありますが詰碁を解く分には全くの無問題、良い買物ダス。

来た道を戻って新行徳橋で江戸川を跨いで市川中央図書館に向かいます。


 

とにかく部分的な手筋で優位に立ってあとはそのまま押し切ってしまえという物凄く頭の悪い囲碁を標榜する私にとってはページの大半を部分的に優位に立つ基本形を紹介することに費やしてくれているこの本は需要と供給ががっちりとマッチした本なのであります。
マイコミの本なのに東京創元社の碁楽選書シリーズによくある形式だなと思ったら著者と訳者が同じでした。

「シノギの急所」は家に帰ってからリュックから出して「あれ、何で俺はこの本を借りたんだっけ?」と覚えの無い本に困惑、まあ良い本なので他の本を読んでいる合間にぽつぽつ読むかなというところです。
おっかしいなあ、「よし、この本を借りて帰ろう」と思った覚えが無いんだよなあ。

2015年11月9日月曜日

11月の棋書。

松山から東京に戻った後、予約の上取り置きしていたももを小岩図書館で引き取ります。



二桁級レベルからスタートして初段前後までを対象棋力とした実戦に頻出する死活の問題を150題ほど取り扱っています。
とはいえ、石の形としては同じで手順を何手か遡ったものが多数ありまして、類似した形を反復しながら読みを深くしていくトレーニングをしてもらおうという棋書のようです。
まあ昔からこの手の基礎を反復する形式の問題集はいろいろあるわけでして、その最新形ということになるのでしょうか。
ただ150問という限定された題数の中で基本的な形を反復して取り扱っているもので、そのパターンの数が少ない嫌いがあるかなと思います。
狭くて深いって感じですかね。
なのでこれ一冊で初段に向けての実戦死活はOK!というわけには行かない感じですが、扱われている形についてはしっかりレベルを引き上げてもらえるんじゃないかなあという所感です。

一緒に例によってあの本を借ります。


「コスミツケ付き星に三々打ち込み対処法」を終わって「二間ビラキ攻防の美学」を今勉強しているところなのですが、実に実戦的な内容なので大変重宝しております。
今やっているところを一通り済ませたら「簡明を目指す大ゲイマガカリ」に進もうかなあと思っております。

別の日にこれまた例の奴を。


私にとって基本死活事典は実戦で出た形について、正しく対応出来ていたかどうかおさらいするための棋書でありまして、「よーし、基本死活の勉強をするぞ!」という時にはまた別の棋書になります。
とりあえず基本死活事典の何かあった時の調べやすさは江場さんの基本死活辞典や碁楽選書の「死活の壁」上下巻が遠く及ばないところであるということですね。

  

さらに小松川図書館でこやつをピックアップ。


以前借りたのだけれども、他の本に忙しくて全然手を付けられなかったので再挑戦です。
以前から「いやあコウはどうも苦手で・・・」などと屁たれ低段者丸出しだったのですが、「コウで相手を悩ませたり、しぶとくコウで粘るのって格好良くね?」とコウにシビれたり憧れてみたりする程度には前向きになってきたところであります。
そんなワナビーな私ではありますが、この本をよくよく読んで、いくらかその辺について進歩したいところであります。

江東区立亀戸図書館でこの本も借ります。



後々に狙いが残る打ち方、残さない打ち方の教本ということで何かの場面で役に立つといいなあというところ、即効性には欠けるかもしれませんがジワジワとした効果を期待したいかなという感じですか。

今さらながら誠文堂新光社は今年の始め辺りから一部書籍をKindle電子書籍対応にしたのですねえ。
定価の半値くらいで自由価格本を大量に古書店に出回らせていたかと思えば、消費税分8%しか値引きされてない電子書籍、いろいろと悩んでいるみたいですね。

そしてさらにもう一冊、取寄せ分が届いたとの事で借りてきました。



前半で1Pに4図から6図使って部分的な切断の手筋を解説しています。
この辺は日本棋院囲碁文庫の「キリの魔力」に似た感じでしょうか。
後半で盤面全体から切断を契機に局面を変えるにはどうすれば良いのか、という問題になってくるのですが、問題図で白が1,3と打っているのに後述の解説で問題図の黒1,3は打ち過ぎだったと書かれていたりで、一部ですが何がなんだか良く分からないところがあります。
盤面に結構石が多くなってからの問題図が多く、大局観養成講座ということで各方面の石に気を配らないといけないということで、全体的に難易度が高い目になっているようです。
私のようなヘタレ低段者にはついていけない、もしくはついていくのが非常にしんどい感じであります。

というような感じで借りてきておりますが、後日葛飾区や市川市の公立図書館に本を借りに行くこともあるかなと桃割れまして、懲りずにまた借りた本の消化不良になりそうです。


2015年11月8日日曜日

望外の喜び。

松山から東京に帰ってきてみたら、10月20日にあった王座戦第一局大盤解説会でパンダネットNIKKEI碁楽室出題の次の一手クイズに正解していたということで、郵便受けに入りきらないくらいデカい郵便物が届いていました。
何事かと中身を確認しましたらば、タイトルホルダーである村川大介王座のサイン入り著書が同封されたいました。
なるほどそれで分厚かったのか。
多分正解だろうからパンダネットの1ヶ月無料体験は貰えると思っていましたが、棋書までついてくるとは思ってなかったので標題の通り望外の喜びであります。



それでまあ、正解したという問題の内容なのですが、この状況から次の一手や如何?というものです。
ヒントに「弱い石を補強します」とあります。




棋譜再生


まずAは大場なので分かり易くアウト、実質BとCの補強のどちらが急がれるか?という選択肢になります。
んー左上隅は後からどうにかなる気がするけど、左下は今守らないとどうにもならない気がする!ということでBと記入して出しておいたのが正解だったという話ですね。

正解とされるBの図はこの後封鎖されまいとする白と競り合いをやっているうちに自然と左上隅側が強化されてくるので心配ないということなのですが、うーんそうなんだろうけどあまりこういう展開は好きじゃないかなと思うところで、多分これ(B)が正解と思っていても今ひとつ乗り気になれない感があったのですよねえw



棋譜再生


さて、そんなことでパンダネットの1ヶ月無料体験特典が大ちゃんの棋書と一緒に転がり込んで来ましたので、今やっている英語ゼムの方が落ち着いたらパンダネットにもちょっかいを出してみるかな?というところです。

2015年11月7日土曜日

近状・雑感。

1.松山帰省作戦その後。
1)大遅延。
本来の用務を終えて、大会が終わって次の日の飛行機で東京に帰ったのですが、13時20分松山発成田行きのJetstarの便が整備上の問題でまず16時20分に遅延して、さらに20時10分まで遅延するというトラブルに見舞われまして、空港で8時間足止めを喰らうという大トラブルに見舞われまして、スマホでブログに書くテキストをぷちぷち打ち込んで時間を潰したのでした。
家に帰りついたのは日付が変わって午前1時頃、心底疲れました。
待たされているうちに足先がむくんできて靴擦れしちゃってとてもとてもキツかったです。

2)東京で当たり前と思っていたものが無い。
(1)松山の図書館は貧弱。
中央図書館と市町村合併前からあった北条図書館と中島町図書館、あとは移動図書館と県立図書館、人口50万オーバーの県庁所在地にあるまじきヘボヘボ、どうなっているのか。
大小合わせて12の図書館がある江戸川区ほどとまでは行かずとも、久米・久谷・堀江・古川あたりにあってもおかしくないと思うんですが、これが地方ということなのか。
(2)週刊碁は買えない。
週刊碁会員になって郵送してもらうか、朝日新聞の専売所に申し込んで配達してもらうかしかないようです。
コンビニに置いてなくて、伊予鉄の売店はセブンなので扱い無し、JRの売店もキオスクからセブンに変わったので扱い無し、日本棋院松山中央支部は物販をやってないのでここもダメ、あとはe碁booksで何とかするか・・・うーん、地方って不便だ。

2.Over40早碁トーナメント決勝大盤解説会
11月7日は標題の大盤解説会が日本棋院市谷本院で行われまして、参加無料というので例によって小岩から16キロほどチャリを飛ばして週刊碁最新号をフラゲするついでに行って来ました。
解説は二十四世本因坊秀芳さん、聞き手がアベちゃんの娘さんである岡田結美子六段の二人で進行しまして、午前中に行われた準決勝で敗退した中小野田智己九段も客席後方から時折意見を述べるような感じでした。

決勝は王立誠九段と王銘琬九段のダブル・オー対決、新手からの競り合いで白有利だったものが緩んで一転黒有利になったのですが、余計な利かしを打ったがために一気に黒がツブレて白の立誠さんが中押し勝ちとなりました。

その後、優勝した立誠さんとスポンサーの河野さんが三子局の指導碁、準決勝・決勝で敗れた銘琬さん、大矢九段、中小野田九段がそれぞれ三分ずつ河野さんの代打ちで加勢するという変則的なシステム、河野さんが勝ったらば加勢したお三方に賞金10万円ということで意気込んで待っていたのですが最初はともかくあとの二人が代打ちで加勢するタイミングが遅過ぎてどうしようもなく、白12目勝ちという結果になりました。

決勝と指導碁でそれぞれ1回ずつ次の一手クイズがあったのですがいずれも不正解、別に景品の扇子がそんなに欲しいわけでも無いのですが、王座戦の大盤解説会の時もダメだったし、どうも私と大盤解説会の次の一手クイズは相性が悪いようですねえ。
まあいいんですけどw

2015年11月6日金曜日

知事杯争奪囲碁大会反省会。

対局内容とは直接関係無いあれこれを箇条書きで。

1. 対局時間
高段者のAリーグは持ち時間45分の時計対局、それ以外のリーグは準々決勝からAリーグと同様に持ち時間45分の時計対局ですが、それまでは時計なしで対局とのことです。
但し対局が長引いているようなら途中から時計対局にして、切れ負け有りにしますとのこと。
対局時計の数に限りがあるのでこうなっているものと思われます。
しかし、運営サイドで各対局の開始時間と終了時間をきっかり決めていないために、早く対局が終了した人は次の対局開始時間はトーナメントの隣の山の対局が終わり次第ということになっていて、いつまで待てば良いのか分からないのでとても不便だというのがありました。
結果として昼飯を食いそびれたり、次の対局まで結構待たされることもあったので、もうちょっと何とかして欲しいですねえ。

2. 現在位置の再確認。
今回取得した座標は、愛媛県で大会に参加して腕試しするようなタイプの三段・四段の人達が集まるトーナメント形式の大会に出場して、総勢49人が参加する中で準々決勝で敗退する程度の棋力ということで、東京で免状三段の黒森さんは愛媛の大会でも三段で充分通用しそうだということのようです。
当面の課題として、まずは日本全国で通用する素敵系三段に俺はなる!というのがありまして、愛媛ブロックではこれをクリアしたと言って良いようです。
名古屋に行った時には七段格のインストラクターの人に三段の棋力はあるよとお墨付きをもらったのですが、これだけで愛知ブロックをクリアしたと言えるものかどうか、もうちょっとなにかほしいよねというところ、並行して大阪などその他の府県でも腕試しの機会を積極的に求めて行かねばなりません。
そういうことであれこれやっているうちに夢の四段格というものが視界に入ってきたらいいな♪ということで。

3. 今後の予定。
愛媛限定ではありますが三段で充分通用するということが確認出来まして、次のステップとして段位認定大会四段戦に挑戦するか否か、前述の話から行きますとちと時期尚早な気がしますが、大会に参加するのってやっぱり面白いよね!というのが改めて強く深く確認出来ましたので、直近では確か11月23日に有楽町囲碁センターで段位認定大会があるはずなのでそれに行ったものかどうか、英語ゼムで多数の対局をこなすなどして感触を得たいと思います。

万人向けの楽しみ方とは言えるものではないのでしょうけれども、積極的に大会に参加するのを軸にして囲碁を楽しむというのは私の性にピッタリ合っているようです。

2015年11月5日木曜日

知事杯争奪囲碁大会@愛媛県松山市(2)

さて肝心の結果ですが、勝ち残りのトーナメントで四回戦の準々決勝で敗退という事になりました。

1局目は40年前に初段免状を取ってそれっきり免状を取ってないけれども今は四段格で打っているんですよという82歳のお爺さんと定先で黒番、中盤戦に入ったところで両ニラミのサガリに気付かずに左上隅の石が部分的には二眼出来なくなる事案が発生、初戦敗退濃厚な情況に陥ります。
半ば投げ場を求めるような心持ちで大模様を張っていくうちに味の悪い受け方をしてくるもので、決して味良く取られているとは言えないこちらの死に石に活が入りそうな気配が出てきます。
さっきまで涙目で投了寸前だった黒森さん、シャカリキになって死に石をダシにして相手の大石との攻め合いに持ち込んで逆に召し捕ってやろうと悪企みします。
結果、眼あり眼なしでこちらの一手勝ちで勝負あり、逆転で中押し勝ちになります。
いやあ、やばかった。
勝勢の碁をそのまま勝ち切るというのは難しいんですよねえとゲスな笑顔でアリガトウゴザイマシタと終局の一礼をして二回戦進出です。ウフフ。

2局目は話好きな年輩のお父さんと握って白番、黒の中国流の構えを上手く制限出来ずに結構大きく囲われてしまい地合い足りねえよなあと思いながら大ヨセも過ぎて小ヨセに入ったところで少しトリッキーなヨセ方をしたら間違った応手を連打してきたもので、アゲハマ含めて白地が六目増えて黒地が四目くらい減る事件が発生地合いが足りないと言っても大差ではないのでこれはひょっとしたらひょっとするか?という雰囲気になってきます。
程なく終局・整地となりまして、盤面で白の三目負け、コミが入って白の三目半勝ちになります。
油断したと言うよりは、終盤に集中力が切れて雑な手を打ってしまったということのようで、初戦に続いて勝ちを拾うことになりました。

三局目は23歳の若いお兄さんと握って黒番、利かしたつもりが手抜きして反発してくるなど粋の良い打ち方をしてきます。
ただ、黒森さんの繰り出す高目からの邪悪な企みをかわし切れずにハマってしまうところがあり、開いたスソが両方閉まって、あろうことか模様化されてしまうなどして、なかなかペースを握れないうちに地合いに差がついて、挽回しようと頑張るんだけれども全体的に薄くなってこちらから花見コウを二連発させたところでもうコウダテが残ってねえよ!ということで心が折れたようで投了となりました。
部分的なヨミは向こうの方が一枚上だと桃割れるのですが、前のめりな姿勢が災いして手を抜いてはいけないところを手抜きして大場に先回りしたり攻めに回ろうとするものだから全体的にペラッペラに薄いので、損の無いハメ手で自分は厚く相手は薄くしてから無慈悲にボコってやろうという猛烈にクズな棋風の黒森さんとしては相性が良かったのが幸いしましたかね。
攻めっ気が強いお兄さんなので、きちんと勉強すれば数年後には私みたいな邪道の碁打ちは遠く及ぶことが出来ないくらい強くなりそうな気がします。

これでトーナメントを三勝して四戦目は準々決勝、いわゆるベスト8まで勝ち残ったことになります。
そしてその四局目は周りの参加者から「先生、先生」と言われている高齢の方とコミなしで黒番です。
現役で働いていた頃は学校の教員だったんでしょうかね。
ベスト8まで来ると、裏定石の類に限らずこちらが知っている筋は先方も先刻御承知のようで、そうそう思い通りにさせてもらえません。
とはいえ、双方それなりな感じの分かれで、まあこんなもんかなというか、お主なかなかやるなというところです。
そうした遣り取りの結果、目立つ断点が二つあって気になるけど、これがこのまま地になったらまあ普通に黒が勝つよねというくらいに大きな模様を張る展開になります。
消し気味な打ち込みに対して上から蓋をして大捕物の始まりです。
気持ち良くエイヤエイヤと追い回していたら前述の断点二つから相手の白石がつながって攻め合いに…あれ、もしかしてやられちゃった?
普通に考えて三手以上足りないんですけど!!
しかもすっごく味良く取られちゃってるし!
どうにも挽回の見込みなどありませんで、早々に投了となりました。
うーん、部分的な筋の見え方では劣るところなど無かったと思うのですが、盤面全体の見え方の点では段違いで「先生」の方が上だったようです。

ということで、愛媛県知事杯争奪囲碁大会は三・四段が参加するBリーグ戦で総勢49名によるトーナメント戦で準々決勝の四回戦で敗退という結果にとなりました。
対局内容と直接関係無いあれやこれやは次のエントリにて。

2015年11月4日水曜日

知事杯争奪囲碁大会@愛媛県松山市(1)。

ここのところしばらくお留守になっていた大会への参加の復活一発目は帰省中に丁度良く開催される愛媛県知事杯争奪囲碁大会になりました。
県民総合文化祭のイベントの内の一つである愛媛県知事杯争奪囲碁大会ということで、県内在住・在勤者と県出身者に出場資格を有するということになりまして、都内在住者ではありますが愛媛県出身者の私は条件をクリアしています。
また当日申し込みによる飛び込み参加もOKということで、帰省する事になった本来の用務が何かと流動的で事前申し込みが躊躇された私にとってこれまた都合の良い話でした。

さあ会場である愛媛県民文化会館、通称ひめぎんホールに入りましてササっと参加申し込みします。


高段がAリーグ、三・四段がBリーグといった具合で棋力別にクラス分けされておりまして、東京で免状三段の私は棋力を過小申告することなどなく棋力に相当するBリーグにエントリします。
参加者はBリーグが49人で一番多く、他のリーグでも40人前後の参加者があるようです。
やっぱり大会などで積極的に腕試ししたいと考える人は自称棋力三四段辺りの層が一番厚いというのは東京でも愛媛でもあまり変わらないのかなあと思ったり思わなかったり。
年齢層的には見事に爺さんとオッサンが会場の95%を占めていて、3%がお兄さん、2%が若い娘さんといった感じでしょうか。
ただし大変残念な事に素敵なお嬢さん方は初・二段戦と級位者戦に固まっていて、私が参加するBリーグはというとお兄さん一人を除いて見事に爺さんとオッサンばかりで、揃いも揃っていて潤いのない顔触れです。
初段免状を取るのに多大な時間と労力を要した身ではありますが、この時ばかりはもう一度級位者に戻りたいナなどといつも以上に自分に正直になったのでありました。
まあ私は全体の95%を占めるオッサンサイドの人間なんですけどね。

長くなりすぎるのも何なのでココで一区切り入れまして、肝心の対局内容や結果は次のエントリにて。

2015年11月3日火曜日

松山帰省作戦(3)。

それなりに用務があるもので、松山帰省中に頻繁に碁会所に行くというワケにも行きませんで、というか初日だけでその後全く行っておりません。
リアル対局が無いと11月1日の大会に向けての準備不足に陥るところがあるので、ネット碁でもするかという話になるのですが、出先で他人様の家にあるパソコンにWbadukや英語ゼムのクライアントをぶち込んでレジストリを汚すのもどうかと桃割れます。
そこでどこかにHTML5でクライアント不要の囲碁対局サイトはないものかしらと思うのですが、OGSやLKGSは人が少ないので対局相手を見つけるのに苦労するしなあということで、仕方ないので囲碁クエスト13路でもやって勘が鈍らないようにしとくかなと思い、パスワードを入れてやってみます。
ところが使わせて貰っているノートPCのモニタの解像度が低いので盤の表示がモニタ内ギリギリ一杯という窮屈さ、部屋で飼っている猫がかまってちゃんオーラを全身から発しながら擦り寄ってくるのも加わってどうも宜しくありません。
実戦はあきらめて棋書による座学に頼るしか無さそうです。

そこで、ブックオフを中心として地元の古本屋をチェックして回りましたが南久米店に200円で収穫があった以外はどうもパッとしません。

 


ロープウェイ街にある愛媛堂にそこそこ棋書の在庫がありましたが、よっく見てみると誠文堂新光社の自由価格本を定価の半額前後で売っているものが大半だったりでどうも宜しくありません。
それでもコウ辞典が800円で置いてあったのにはちとビックリしました。
買って帰ろうかどうしようかとかなり逡巡しましたが、碁楽選書で最近コウの本があったよなということで、それを図書館で借りればいいやということにして、買うのはやめておくことにしました。

 


とまあ大会に向けてはいつものように準備不足なのですが、まあ人生なんて万事そんなものサと居直り染みた達観をしながら大会の日を迎えるのです。
何とかなるさというか、なるようになれってことですね。