2016年5月31日火曜日

野狐囲碁。

ネットで野狐囲碁という四文字を見かけることがあるのでどんなものなのか導入してみました。
数年前にに出来たネット碁サービスのようなのですがOGSや爛柯囲棋(LKGS)のようにhtml5じゃなくてわざわざクライアントをインストールするタイプでして、時代に取り残されてねーか?と思うのですが、どことは言いませんが米欧あたりの尖がったプログラマが最新のWeb技術を駆使した微妙な出来上がりの対局サイトでプレイするよりも、ちょっと古びた既存の技術を使いこなしたクライアントソフトをインストールしてどこかで見た覚えのある安心感溢れるユーザーインターフェースで碁を打つ方がユーザーも良いんじゃないの?という提案もアリなのかなあと思うところです。
ということでクライアントソフトをインストールしてアカウントを作成してログインしてみると、物凄く東洋囲碁っぽい見た目のユーザーインターフェースがお出迎えしてくれます。
















さて登録時に棋力を指定したのですが関係なく三段で始めさせられました。
どういうことなの?
あとブラウザの言語表示の優先順位の最上位を英語(英語)にしていたためか、アメリカ人扱いされてしまいました。
そこは自動判定じゃなくて任意に入力させようよ・・・。

仕方なく始めた一局目は三段同士での対局ですが、向こうさんもいきなり三段に放り込まれて困っているクチなのかも・・・というくらい互角っぽい勝負になりますが見落としで尻尾の数子を切り落とされて投了します。
負けるとメッセージボックスが出てきて「棋力を変更できます!どうしますか?」と聞いてきます。
とりあえず三段で一局打たせて負けたらやっと任意に棋力登録出来るようになるのかよ・・・やる気が失せるなあ。
その後棋力を再設定してもう一局、9路でもレーティング対局出来るみたいだなと確認。

東洋や幽玄では有料会員限定の機能やサービスも大部分無料で享受出来るようでその点は安心ですね。
今後実装予定の機能ボタンで交流広場とかありましてミニミニSNSみたいなことも視野に入っているみたいです。

ユーザーは95%が中国の人で昼夜を問わず数千人のユーザーがいますが、人数の割りには対局が盛んというわけでもないような印象がありまして、プロの対局の中継を無料ユーザーにも解放しているので幽玄の間のような観戦メインのユーザーが多いのかしらとも思うところです。

さてお試しで入れてみましたが、入れ込んでやってみたものだか一見さんで通り過ぎたものだかちょっと様子見ですね。


2016年5月27日金曜日

本因坊戦第二局大盤解説会。

上手い具合に休みの日と本因坊戦第二局の大盤解説会がある日が重なってくれたのでこれは行くしかなかろうということで、例によって小岩からチャリで京葉道路と靖国通りをひたすら西へ進んで日本棋院市谷本院まで行きます。


途中ブックオフやら神保町の古書店に立ち寄ってやたらと二束三文の棋書がないかと探し求めますが無い無い全然無い。
断捨離にかぶれて一気に売却、終活ということでの生前整理、お星様になった囲碁愛好家の遺品整理などが同時多発で発生しないと私が巡回している古書店では安い安い棋書の在庫が減る一方のようで、行動範囲を広げるなどして古書店の新規開拓をしないと投売り系棋書での刺激溢れる棋力向上は難しそうです。

14時過ぎに市谷に到着、大盤解説会は16時からということで少し売店をチェックしてから一般対局で開始時間を待つことにします。
先月に久し振りに市谷で打って得点を346から348に伸ばしたところ、今回は二戦二勝で二点伸ばして350点になりました。
三段の基準点が344点で四段の基準点が356点ということで丁度その中間点になりました。
有楽町囲碁センターの一般対局場での点数も350点ですが、今回市谷で打ってみた感触では対局数さえこなせば市谷の方がより点数を伸ばせそうな感じがあります。
数さえこなせれば、ですけどね。
あくまで個人的な感想ですが、有楽町に比べて市谷の人はなかなか潔く投了しないので対局に時間がかかって仕方が無いところがありまして、なかなか数をこなせないんですけどもね。
形勢判断や目算の類が出来る出来ないではなくて根本的に価値観が違うみたいで、この点については多少のことは受忍して腕試しを続けるしかないようです。

で、内容の方は二局とも点数的に三段弱の人相手にコミ無しの白番で序盤は微妙な仕上がりですが石が込み合ってくるにつれて相手の打つ手に「あれ?」と思うようなものが多くなってきてそれを厳しく懇切丁寧にとがめてとがめて蛇のようにしつこく追求していくうちに石が死んだり黒地が大きく削減されたりしていきまして気がつくと大差で白がリードという展開でした。

対局カード上では四連勝になっているので、そろそろ係の人に見咎められて点数を5点か10点くらい上に修正されそうな気がします。
それで四段の基準点になるってのも著しく達成感に欠ける話ですねえ。
そうなってしまいそうでちょっとイヤだなあw

それでまあ来週か再来週あたりに今度は有楽町に腕試しに行くかなあと算段しています。

で、対局のキリが悪くて10分くらい遅れてしまいましたが三階で既に始まっている大盤解説会へと向かいます。
聞き手がつかずに秀芳先生一人でトークしつつ大盤に並べていて大変そうでした。
スポンサーがつかない大盤解説だと市谷本院開催でもこういうことがままあるんですかねえ。
それでも手慣れたもので時折ジョークを交えて会場の笑いを誘いながら辛口の解説が展開されます。
次の一手クイズは165手目コウ取りの次の一手ということで、コウダテか解消か、結局コウダテを打ったので予め用意されたAからCの選択肢に無く「その他」とした人が正解ということになり今回も私はハズレでしたw

18時半過ぎに井山七冠の勝利は動かないということで大盤解説会がお開きになりまして、一階のロビーにあるモニターでその後の進行を10分くらい眺めてから市谷を後にしたのでした。

第三局は6月の2・3日にありまして市谷では3日金曜日に大盤解説会が一力遼七段の解説で行われるということなのですが、残念ながらその日は仕事なので行けませんで、また別の機会にということになります。
第四局(6月13・14日)、第六局(7月5・6日)あたりは上手い具合に休みの日と重なってくれそうなのでまた大盤解説会に行くことが出来ればなあというところですね。

何かと金と暇に余裕が無い中ではありますが、それでも無いなりにイベント系囲碁充ライフを目指すということで、大会にあまり出られない代わりに大盤解説会には顔を出したいなと思っております。


2016年5月25日水曜日

第二次松山帰省作戦②。

やりたいことはいろいろあったのですが、想定していない用務が発生して時間を食われてしまい、古本屋探訪は充分に出来ませんでした。
近場のブックオフは将棋の本ばっかりでスットコボウズでしたよ、トホホ・・・

碁会所の方は日本棋院松山中央支部に一度行ったのですが、マナーのなってない爺さんと当たって目の前で石をずらして「さっきずれた」と言い張られたりしていろいろと良くありませんでした。
実力的に向こうの方が少し上だったのですがあからさまにこちらを舐めてかかっていたので、石をズラしてきた局は油断した隙にちょっと長い手数になるけど一本道のどハマりに持ち込んで中押し勝ちにしてやったのでそこだけは溜飲が下がりました。
他にも勝負手というか気分が乗ってくると石を盤に叩きつけるように打ちつけてくるので隣接する石が弾き飛ばされたりで、たまに見かけるタイプの人なんですがいやあ酷かった。
マナーの悪い爺さん相手にコミなし黒番で一勝二敗、相手を代えて菅直人を二三発殴ったような顔をした温和なお父さんともコミなし黒番で三局打って三連敗で戦績も最悪でしたw
三連敗はどの局も序盤で悪くなっていたのですが、よくよく考えたら小林流じゃねえかと数日後に気がつく馬鹿っぷり、いるのかどうか知りませんが囲碁の神様に免状を取り上げられそうな話ですよ、トホホ・・・
まあコテンパンにやられたのが良い機会なので図書館その他で改めて小林流の本を読んでみるかと思ってみたり。

 

合計六局打ち終わった後に最初に打ったマナーの悪い爺さんがもう一度私と打ちたがっていると係の人が言ってきたのですが、流石に私も相手を選びますよということで「いや、もう帰りますから」と告げて碁会所を後にしたのでした。

ということでまあいろいろと仕方ないのですが、当初の意気込みほどには今回の松山帰省では囲碁充な展開を得ることがありませんで、ちょっと残念な結果に終わったのでした。


2016年5月9日月曜日

第二次松山帰省作戦①。

訳あって松山に一時帰省しなければならなくなりまして、旅のお供に荷物にならない棋書を一冊と思い手に取ったのが先般ブックオフで200円で買ったこの本だったのですが、いやあ良い本だと痛く感動しております。



数年前に図書館で借りた時には読んでいてあまりピンと来るところがありませんで、今の自分には荷が重いというか理解するだけの力量に欠けているのかしらなどと悲観しておったのですが、時間を置いて読み直せば見え方が変わってくるということがあるもので、これは良い買い物だったと改めて喜んでいます。
中身の方なんですが、正解図が何故良いのかを説明するよりも、不正解だとどのように良くないか、更には不正解の手を咎め損ねると相手からどういう反撃やシノギの余地を与えるかについてやけに詳しく説明していまして、かえってそちらの方が面白く読む事が出来たりします。

同じく棋院から出ている小長井八段の本がもう何冊かありまして、そのうち一冊は数年前に図書館で借りた時にはピンと来なかったもので、松山から戻ったら借りるなり適価で買うなりして再挑戦せねばなるまい、というところですね。


さて本来の用務はそこそこに、出来ようものなら半年ぶりに松山の碁会所で腕試しと行きたいところですし、二束三文の棋書を求めて松山の古本屋巡りもしてみたいところです
月曜午前の飛行機に乗って松山へ、金曜夜もしくは土曜朝の飛行機で成田に戻る旅程の中でどこまで出来るものか分かりませんがちょっと欲張ってみたいかなと思っています。


2016年5月5日木曜日

横浜遠征。

蒲田→鶴見→横浜→大口の順で回ったんですが、全部書いているととてつもなく長くなるので囲碁とあまり関係のない部分は差っ引いて現地碁会所での戦績とかその辺のみを。

京急鶴見下車徒歩1分のところに思いがけず碁会所がありまして詰碁の大盤が店頭に出ていたので「むーん」とか悩むも左下隅だの問題だけ何か解けません。




さんざん悩んでそうかダメヅマリで追い落としに出来ないのを見落としていたのかと気がつきます。
それじゃあここで打っていくことにしようかと思うも、まだ回らないといけないところがあるのでやめておくことにします。

横浜まで出てビブレ方面を巡回しながら16時から夕方料金で席料が半額の500円になるのを待って宇宙棋院へ出撃します。



GW中だというのもあるのでしょうけれども、100人以上いるんじゃね?というくらいのすっごい客数です。
いつもそれくらいはいるよ?という話もあるみたいですが・・・。
もちろん客層は限りなくシルバーです。

それでまあ棋力は免状の通り三段ということで対局カードを作成して、点数制で三段の基準点からスタートということでバトルフィールドへレッツ・ラ・ゴーです。

1日に同じ人とは二局まで打ってよしということらしく、最初の人と二局、危なげなく二勝します。
係の人に点数を上げますか?と聞かれて、もう一人様子を見たいということで二番目の人と二局、やはり危なげなく勝ちます。
やはりどうもココではもうちょっと上みたいですねということで点数を14点上げてもらって四段格の点数になります。
次の人とさらに二局、少し危ないところがありましたが終わってみれば大差という感じでもう二勝です。
少し長い目に休憩を取ってもう二局行きますが、集中力が切れてアタリを見逃したり何だりで最後は二敗、ひどい負け方をしてしまいました。

余程コンディションが良くないとリアルで1日に八局は無理があると桃割れます。

ということで横浜の宇宙棋院では大体四段格の点数で充分打てそうな感触でした。
比較対照すると同じ三段格でも

 有楽町囲碁センター > 市谷本院 > 宇宙棋院(横浜)
          一目     半目

という感じで、ちと宇宙棋院はランクが甘い目なのかなという感じでした。
まあ碁会所ごとのランクの甘い辛いは余程極端な話でない限りは善悪を云々するような話ではありませんで、差が出てくるのはある程度仕方が無い話ではあります。
大事なのは多くの利用客がいて待たずに打てることと皆さんマナーがよろしくて楽しく打てることであり、ランクの甘い辛いは何局か打った後に調整すればよい話でしょうしね。
横浜駅近辺には別の碁会所もぽつぽつあるようですし、ランクのバラつきもある程度あろうかと思うのですが、これを検証するためにわざわざ小岩から横浜まで何度も出向く程に時間やお金に余裕があるわけではないので、これはまあやらないにしても多少興味はありますかね。

ともあれ宇宙棋院に限った話で行けば、二~三段格の人を相手にしてこのユルミシチョウが決まったのと、


棋譜再生


部分的に下キリがない形になっていたのでカケたらどハマりしてしまったところからして、ワナの多い高目系プレイに免疫がない人が多いようですから自分のコンディションさえ良ければ点数的に四段より上を目指すことも出来そうです。


棋譜再生


囲碁の話ではありませんが横浜・川崎方面でやり残したことがいくつかあるので後日再遠征をかけるかもしれないのでそのついでにまた打つ機会があればという話になりますけどね。