2018年1月28日日曜日

プロアマ名人戦大盤解説会。

入場無料というのがすごく良いね!ということで、築地市場駅前の朝日新聞本社まで行ってきました。
何だか良く分からないけど13時開始で12時開場、11時から入場整理券配布というので整理券をもらいに行ってみました。
割と11時きっかりに行ってみましたらば、26番の整理券がもらえました。


開場5分前に来いとあるんですが何か良く分からんなあと思っていたら、アリーナ席というか土俵前の砂かぶり席のようなポジションを好きに占めることが出来るという意味合いでの入場整理券だったみたいなのですが、牛丼屋でチンタラ飯を食っていたら12時を過ぎてしまい整理券をもらった意味がなくなってしまいました。
既に一般来場者に向けて開場されていましたがそれでもかなり前の方に座れましたしそんなかぶりつきで見ても仕方ないので良いのですけどね。

さて会場はざっと170人くらいの収容で開始時が大体半分の入りで、最終的に三分の二くらい埋まったでしょうか。

入場整理券にもある通りで解説が釼持丈八段で聞き手が茂呂有紗初段でした。

対局前にあいさつ
茂呂さんは2017年度入段の新人さんで今回が聞き手初体験ということで開会時には明らかにガッチガチにアガっていまして大丈夫かいなと見ているこっちが心配になりましたが、釼持八段のざっくばらんなトークにリードされて緊張がほぐれたみたいで、二人で立て板に水でトントンと解説を進められるようになっていました。
釼持さん、上手いなあ。

その釼持八段は、井山さんが院生及び入段間もない頃に対局などで東京に滞在する際に家に泊める・食事の世話をする・研究会で稽古をつけるなどの面倒を見ていたとのことで、釼持さんにしか語れない井山さんの裏話をふんだんに聞くことが出来まして、対局の行方も気になるけど釼持さんの話ももっと聞きたいという贅沢な悩みを抱えてしまいました。
棋聖戦二日目に東日本大震災があって鉄道がストップして帰れなくなってしまい、仕方ないので釼持八段と井山さんとでサシで日本酒をコップでグイグイやっていたら某女流棋士が「あたしも頂きます」と割って入ってグイグイ呑み始めた話とか面白かったですねえ。

あと茂呂さんの話で棋士仲間で集まって焼き肉を食べていたら生肉にやられたのか大変なことになってしまい対局日も臥せったままで不戦敗になってしまったという話で、その席には上野愛咲美二段もいたということで、下手したら女流棋聖戦第一局に影響が出ていたかもしれないということだったようですが、上野さんは生肉には手を付けなかったらしいですね。
ちなみに茂呂初段が不戦敗になったのが1月18日の扇興杯予選、上野二段の女流棋聖戦第一局が1月19日。
同席した他の棋士も何人か生肉にやられたみたいで、保健所に通報したらその焼き肉屋は営業停止になるんじゃないですかねえ。

それで対局内容の方なんですが、大関稔アマ名人が先番で確か逆コミ六目半の設定だったか、右上隅の応接から飛び火する形で始まった右辺の攻防で黒に見落としがあっておかしな雰囲気になって来て、黒65左下隅ツケに白66とツケ返されてシビれてしまい、黒67に割り込んだのがおかしくて一気に形勢を損なったとの釼持八段の見立てでした。

その後も井山さんの厳しい厳しい攻めが続きまして中央の黒三子(63・59・57)が落ちるなどあり、最後のコウ争いでコウを解消した代償に二手連打された右下隅が死亡して198手完で大関アマ名人の投了となりました。

局後に対局者二人が会場で検討
次は棋聖戦第三局の大盤解説会が日本棋院市谷本院でありますので解説の大矢九段の暴走解説を是非に拝聴してこようと思います。


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2018年1月27日土曜日

2月の囲碁充予定。

1.棋聖戦第三局大盤解説会
2月1日に東京本院で行われまして解説は大矢浩一九段ですからまたいろいろと荒ぶるのではないかと期待しております。楽しみだナー。

行きがけに三省堂書店本店の8F催事フロアで古書まつりをやっているらしいのでそれをチェックしとかないとイカンですね。



2.LG杯決勝三番勝負大盤解説会
2月5,7,8日にやはり日本棋院市谷本院で行われますのでこれも皆勤賞で行っておきたいなあと。

3.プロ棋士ペア碁選手権2018
2月10日に準決勝までを日本棋院で行うということで観戦申し込みをしてありまして、首尾よく入場券が送られてくるようなら行きたいところです。
応募締め切りが1月一杯なので2月になったら抽選して郵送でチケットが発送されるのでしょうかね。

4.徳川記念世界囲碁まつりイン静岡
内容を見るに三日で出来ることを無理矢理八日間に引き伸ばした感じで各日程の密度が薄くてどうなの?と思うところがありましたので静岡遠征は見合わせることにしました。
連日、対局と指導碁ばっかりでどうも私の期待していたのとは違う感じなのですよねえ。


5.棋聖戦第四局大盤解説会
2月16日が第四局二日目でやはり東京本院で大盤解説会をやると思われますのでこれに行ってきたいと思っています。
個人的な予想としては第四局で井山さんが棋聖位防衛を決めることになると思っています。
予想に反して第五局、六局と七番勝負が長引いてくれる分には大歓迎ですけどね。

ということで市谷へものすごく頻繁にいくことになりそうな2月ですねえ。


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2018年1月22日月曜日

絶芸のドキュメンタリー番組。

昨年の電聖戦終了直後に絶芸のUEC杯優勝と電聖戦勝利を讃える向こうで制作されたアニメが公開されていて、あまりに幼稚な内容に眉をひそめたものでした。

【注意】心底頭の悪い内容です。

でもきちんと仕事をする人というのは大陸にもいるもので、大変出来の良いドキュメンタリー番組がありまして、今日になって英語字幕版がYoutubeにアップされました。



原題が「纪录片《7%》:揭秘人工智能“绝艺”夺冠幕后 腾讯网」で、英訳が「7% Documentary: Behind the scenes of Fine Art AI 」となっていまして、テンセントの囲碁AI絶芸が野狐に登場して話題を呼び、UEC杯でDeepZenGoを降して優勝して電聖戦で一力遼竜星(当時)に勝つまでのいろいろを中国目線で追いかけたドキュメンタリーです。
取材班がUEC杯で日本に来て武宮さんや大竹さんなどにインタビューをしていて番組冒頭で聞き覚えのある流暢な日本語が聞こえて来て見覚えのある禿げ頭が出てきた時はビックリしましたw

メインタイトルの「7%」というのは秀行さんが「囲碁の神様が100だとしたら自分は5か6くらいしか分かっていない」というのを受けて、絶芸は7まで行ったという意味みたいです。

中国語字幕と英文字幕が表示されるのですが、概して中国の人は早口で字幕が表示される時間が非常に短いのでYoutubeの設定画面から再生速度を少し遅い目に変更した方が良いかもしれません。

あまり内容について踏み込んで書くとネタバレになって興が削がれるでしょうから詳しく書くのはやめておきましょう。

電聖戦で一力竜星(当時)に勝ったところまでで終わっていますが、実はその後がドキュメンタリー映画にして面白いという話で、柯潔がアルファ碁と対局して、中信証券杯でDeepZenGoが絶芸を降して優勝、AlphaGoZeroの発表で衝撃が走りつつAI竜星戦で絶芸がDeepZenGoがリベンジを果たすという流れで中国目線で行けば相当面白く仕立て上げられるのではないかと思われます。
そうした経緯がまたドキュメンタリー映画になるんじゃないかなあと勝手に期待しています。



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2018年1月21日日曜日

棋聖戦第一局現地大盤解説会。

ニコニコ動画で現地大盤解説会を終局まで生放送するという話でしたがせっかく都内の近場でやっていることだしということで文京区のホテル椿山荘まで現地大盤解説会を見に行ってきました。

行きがけに自動販売機で温かい缶コーヒーでも飲もうと思ったら財布を忘れてきたことに気が付くという陽気なサザエさんみたいなことをやらかして家まで取りに戻るなどありまして解説会の開始時間である10時半には間に合いませんで、私が会場入りした時間には一日目の進行のおさらいで封じ手直前まで進んでいました。

封じ手付近、打ち込みに対する下ツケからの石塔シボリっぽい進行を検証






















写真では見切れてますが聞き手が桑原陽子六段で解説が林漢傑七段と田尻悠人四段で午前中は三人で、午後は適宜交代で検討室に情報を仕入れに行くなどフル回転していました。
元々、田尻四段が東京本院で現地とは別に大盤解説会をやることになっていたのですが、現地大盤解説会をやる文京区のホテル椿山荘と市谷本院では直線距離で3㌔くらいしか離れていないのでわざわざ分けてやるのは無駄だよねということになって人的リソースを現地大盤解説会に集中投下することになったみたいです。

それでまあ解説陣としては合同大盤解説会みたいになったわけですが、会場設営は一列14席で8列あって112席ありまして、午前中に入場した時点では60名くらい埋まってたかなあという目算でした。
夕方には帰る人、仕事を済ませてから来場する勤めの人などの入れ替わりはかなりあったと思われますので延べ入場者数はもっと多くなると思われます。

サンシャインシティで行われたプロ・アマ本因坊対抗戦では会場設営500席に対して400名くらいの来場者があったのですが、あれは無料だからなんですかねえ。
今回の現地大盤解説会は入場料を1000円取っているので、延べ人数でも100に届くかどうか怪しい感じになっているのですかねえ。
プロアマ本因坊対抗戦は方円企画が仕切っていて告知というか広報というかその辺のノウハウが棋院のようにおおらかでないところで差が出ている感じなんでしょうかねえ。
その一方で碁界序列第一位の棋聖戦の挑戦手合いが都心で行われて現地大盤解説会への来場者がこんなもんかと思うとどうも良く分からなくなりますねえ。

さておき対局内容は週刊碁参照のこと、解説会の様子は皆さんニコニコでご覧になられてるでしょうしということでバッサリと省きます。

入場無料のプロアマ本因坊対抗戦では大盤解説そっちのけで私語雑談に夢中な人がいましてこれだから無料は嫌なんだよなと思ったもんでしたが、今回の椿山荘でもおしゃべり爺さんが二人いまして金払ってまで来てコレかよと悲しい気分になっていたら余程頭に来たのか前の席の人が「喋るんだったら後ろの席へ行け」と小声で注意してやっと黙りました。
困ったもんです。

次の一手クイズは東京本院でやる予定だった分の景品もこっちに回したからなのか、二回に分けて実施されて色紙が多数プレゼントされていました。
1回目は林漢傑七段が「一番やってはいけない手」と言っていた手を井山さんが打って正解はその他ということになりハズレとなりました。
この1回目を踏まえて基本的に解説陣は信用ならんということで二回目は解説陣が示す候補手を無視してその他としたら、案の定井山さんは示された候補手とは全く別のところに打ちましてその他が正解となりましたw
やはり来場者の多くが解説陣に井山さんの次の手を予想するのは無理と見たのか正解者多数で抽選になったのですが、こうなるとヒキの弱い私は当たり前のように最後の最後まで名前を呼ばれることがありませんで、リアルラックに薄い我が身を呪ってちょっとやさぐれた気分になりましたw

右上はケイマを突き抜かれたけどまだコウになりますよねーとか






















一時は一力八段にも勝機はあったようでしたが複雑極まる難戦を井山さんが制しまして19時47分に終局となりました。
私は少し遅れましたが10時半から開始で休憩をはさみつつも約9時間の長丁場、見ているこっちも大層疲れました。

第二局が早速25・26日にありますが市谷本院は改装工事中なので東京での大盤解説会はナシというお話、大人しくニコニコで観戦することにしますかね。
そして28日にはプロアマ名人戦で大関稔アマ名人と井山さんが対局ということで井山さんはマジで多忙ですねえ。
こちらは築地の朝日新聞本社で大盤解説会をやるというので是非観戦したいと思います。


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2018年1月16日火曜日

さよなら囲碁ウォーズ。

表題の通り囲碁ウォーズについては現状時間と労力を割くに値しないということで見切りをつけました。

以下、恨み節です。

直接の原因となったのは勝手にログアウトされて締め出された件です。
ID登録時にメールアドレスとパスワードの入力を求められたんですが何度やってもメールアドレスの入力フォームがおかしいとエラーメッセージが出て弾かれてしまいます。
どこかに全角文字や半角スペースが混じってしまっているのかなあと考えられなくも無いのですがいろいろ試してもダメなんですよね。
困ったなと思ってよく見たらメールアドレスとパスワードの登録はスキップ出来るみたいなのでスキップしてみたら「このIDを使って他の端末でのプレイが出来なくなりますよ」という旨の警告メッセージが出まして、まあ別端末では別IDでやればいいじゃんということでさして気にせずにやっておったのですががががが

勝手にログアウトしくさったみたいで突然メールアドレスとパスワードの入力を求められました。
いやそれはスキップしたんでいきなり手詰まりなんですけど。
つか勝手にログアウトしてメアドとパスの入力を求めて来る仕様ならスキップできるようにしないで欲しいんですけど・・・
お陰様でサービス開始からコツコツと続けてきた労力がパァになりました。

そういえばSNSで似たような話を見た覚えがありますね。
何の話か良く分からんなと深く考えてなかったのですが、まさか我が身に降りかかって骨身に染みて理解できようとは思ってもみませんでした。

最初の弱いAIに1回勝っただけでレートが400爆上がりする糞システム、二回勝ってさらに400プッシュが来まして、その後適正レートに落ち着くまで延々と棋力に合わないおかしな手合い割で自分より明らかに強い人との置き碁の白番などを打たされる罰ゲームが延々と続く中で大体の人は心が折れてしまったのではないですかね。
あれが諸悪の根源だってすぐに分かりそうなもんなんですが何故か手つかずで今日に至っていましてトロ臭いことこの上ありません。


下の方は下の方で理不尽な話がありますが、上の方では本職の若手棋士の間でこんな評価になっていまして、全方位から低評価を突き付けられて逃げ場が無い感じですね。

頭にきてもう囲碁ウォーズは切ることにしたんですが、最後にGooglePlayの囲碁ウォーズのページにあったメールアドレス宛に不具合やら不満点という名目で恨み言を書き連ねたメールを発射しました。
公式サイトに問い合わせ用メール送信フォームが無い時点でどうかと思うんですけどね。
メールを発射して4時間後には丁寧な返信のメールが来たんですが・・・


というツイートが早速出て来ましてあら仕事が早いわねと思ったんですが、どうも他所様でも同様の不具合が同時多発だったみたいですね。


公式はメアドとパスの設定をしてないまま一度ログアウトされてしまうとアカウントを復旧することが出来ないことまで言及しておくべきかと思いますが、まあもう私には関係ないですかね。


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2018年1月14日日曜日

プロアマ本因坊対抗戦大盤解説会。

表題の通り昨日1月13日は池袋サンシャインシティでプロアマ本因坊対抗戦がありまして、その大盤解説会がありましたので行ってきました。

500席用意された会場が400人くらいの来場客で埋まる盛況、LG杯準決勝や名人戦の大盤解説会ですらこんなに集まったのを見たことがありませんでビックリです。
入場無料ってのが大きかったと思うのと、局後に国民栄誉賞受賞の井山さんが解説会場に現れるということでナマ井山さん効果ってのもあったのでしょうか。
あと方円企画がイベントを仕切っているようで人を集めるノウハウがあるってところもあるのかなあと。

大盤解説会そっちのけでおしゃべるを続ける爺さんが近くの席にいてアンタ何しに来たんだよと思うこともあり、些少でも入場料を取ってくれた方がこういう困った人が少なくなるので私としてはそっちの方が有難いというのはありますかね。

解説は小林覚九段、聞き手は稲葉よし子さんでトーク中心の場内に笑い声の絶えない楽しい大盤解説・・・というか与太話ばかりしてあまり解説しないなあと思わなくもないところがありましたw





















解説・聞き手ともにトークスキルが高いのでついつい与太話に流れちゃうところがあるのでしょうね。
稲葉さんが酒に絡む自虐ネタでハシゴをかけて覚さんを上げておいて「そいえば小林先生はお酒の方は・・・」と危険なネタをブッ込んでハシゴを外す遣り取りは見ていてヒヤヒヤしましたがw
その後も離婚ネタや若い嫁ネタなど覚さんが露骨に嫌そうな素振りを見せる話題をどんどんブチ込んで来まして稲葉さんのアグレッシブなところがこれでもかというくらいに堪能できました。

井山七冠と史上最年少でアマ本因坊を獲得した林隆羽くんとの対局の手合い割は二子コミなし、但し自由置き碁というもので、前年までの戦績によって手合い割が変わるのですがここ3年は井山さんの連勝ということで前年の二子コミ三目からこの手合いということでした。
それで二子の自由置き碁ということで最初の二子をどこに置くでしょうかという置碁クイズがあったのですが、いちいち考えるのが面倒くさいので普通に二子局の星の位置に黒丸を入れて用紙を係の人に渡したのですが、大盤解説会が始まってみると二隅小目でした。





















二手目は空き隅に行かずにシマリ、事前に立てた作戦なのか。

意欲的な打ち進め方の黒を井山さんがお得意の複雑な局面に持ち込んで右下隅で三子抜いて二子の置石分のアドバンテージを詰めて、中央の四子を抜いて勝勢、上辺の黒が死んで投了という流れでした。

これでプロアマ本因坊対抗戦は井山さんの四連勝で来年の手合い割は二子で逆コミ三目になるみたいですね。

対局後に会場に対局者両名が登場、井山さんが新年一発目の国際棋戦が不甲斐ない結果になったと述懐しつつ、最近疲れているとハードスケジュールを愚痴るようなコメントも見られました。
ただでさえハードスケジュールなのに国民栄誉賞関連で殺人的なスケジュールになってしまっているようですね。
棋院が調整してLG杯決勝は万全の態勢で臨むことが出来るようにしてほしいですね。


高校二年生でアマ本因坊を獲った林隆羽くんは学生服で登場、将来の夢は?と聞かれてお茶を濁していました。
暗にプロを目指すと答えてほしくて稲葉さんが聞いたわけですが、そうそう当意即妙な返答が出来ない事情もあるということですかね。
強い子にはプロになって欲しいというのは業界関係者としては素直な発想なんでしょうけれど、早い時期に院生を卒業して進学校に通う若者の事情というものがあるということですかね。


で、対局内容とかの本筋と関係ない話を挙げていきますと、サンシャインシティの運営会社の社長が挨拶していて聞き手の稲葉さんを紹介して曰く「稲葉さんは先般「囲碁と魔女」という本を出版されまして・・・」と言ってしまい稲葉さんから「魔女じゃなくて悪女」ですと訂正されていましたw

大盤解説会は14時からだったのですが午前中にこども・女性向け囲碁教室があったようで、その流れで保護者が引率して子供が来場しているようでした。
最前列に陣取っていた子供が聞き手の稲葉さんと遣り取りしているのを見てどこかで見覚えのある男の子だなと思っていたらLG杯の大盤解説会でも見たことのある、6歳で六段、梶原武雄九段のひ孫さんみたいでした。
お父さんは7級の腕前だとかで解説の覚さんに「お父さんは絶対に息子さんに碁を教えないように」とか弄られていましたw

覚さん曰く光一さんとよく間違えられることがあって「ハイそうです」と答えることにしていると。
「いえ違います。覚です。」と返すと「エッ、知らない・・・」と言われて余計に凹むからということでしたw
いくらか話を膨らましている気がしますが覚さんの持ちネタの一つですかね。

入場時に渡された封筒の中にサンシャインシティ囲碁サロンのタダ券が1枚入っていましたが、家から池袋まで19キロあるので電車でもあまり行く気がしないのですよねえ。
パンダネットの次の一手クイズも入っていまして正解すればもれなくパンダネット1か月利用無料と石田芳夫九段著「手順つき実戦詰碁100」がプレゼントされるということでしたが、はてさて正解だったかなあ。


来週は棋聖戦第一局の大盤解説会、風邪などひいて体調を崩すことがなければホテル椿山荘まで行ってこようと思います。



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2018年1月9日火曜日

LeelaZeroを見守る会。

LeelaZeroのプロジェクトに微力ながら参加しています。

みんな大好きフリーソフト囲碁AIのLeela先生はベルギー人プログラマーであるGianCarloPascutte氏が手掛けるKGS8dクラスの棋力を誇る優れモノであることは皆さんよっくご存知のことと思います。

10月に発表されたAlphaGoZeroの論文に沿って人間によるお手本無しで必要最低限のルールしか教えてない状態から自己対局のみで学習させて、AlphaGoZeroクラスの棋力を実現させようというのがLeelaZeroのプロジェクトです。

ただ論文の内容に沿っていくとAlphaGoZeroで2900万局の自己対戦が必要でしたので、Googleのような世界的IT企業の後ろ盾のない個人による開発であるLeelaZeroのプロジェクトでは設備が遠く及ばず何年かかるか分かったものではありません。
そこでプロジェクトに賛同する協力者個人のPCの余剰計算資源をLeelaZeroの自己対局に活用して要する時間を短縮しようという話になります。

現状でこんな感じの協力状況でして、

746 clients in past 24 hours, 284 in past hour.
2059874 total selfplay games. (81727 in past 24 hours, 3329 in past hour.)
72454 total match games. (4051 match games in past 24 hours, 16 in past hour.)

雑な計算をすると1日8万局であと1年かければ自己対局が2900万局に到達する見込みですが、協力者が増えればその分時期は早まります。

やり方は簡単、LeelaZeroのページから必要なものを詰め合わせたセットをダウンロードして、圧縮ファイルを解凍した先のフォルダにあるAutoGTPをクリックして起動させるだけです。
あとは全て自動で自己対局して結果を開発者あてに送信してくれます。

ウィルス対策ソフトがLeelaZeroのアプリをブロックしてしまう場合もあるようで、私はデータセンターで確認を取るから待てというメッセージが出て半日待たされましたw

10月下旬にプロジェクトが始まって約2か月半、これまでに約200万局の自己対局データが集まりまして、石をランダムに置く状態からスタートしてLeelaZeroのサイトにあるグラフではEloレーティングにして6500くらいの棋力向上があったことになっています。
棋譜を見ると人外の打ち筋なので判定しにくいのですがComputerGoServerというコンピュータ囲碁プログラム専門のネット碁対局場でのレーティングを見るにGNUGoよりレートがかなり上に来ていますので一桁級前半まで来ているのではないかと思われます。
しかしこれはplayout数1600の設定での棋力であり、設定を変えてplayout数を5000とか10000に増やして対局させると既に有段者クラスの棋力があるとの話もチラホラ聞きます。

現状、既に星打ちしかしなくてカカリを打たずに五手目に三々に入り二線を三本這ってハネツギを打たないなど極めてAlphaGoZeroちっくな打ち筋が再現されており、期待が高まっておりますw



今のところはこの辺に打つのが厚みをぼやかす良い見当であると判断しているようですが、学習を重ねていくうちにAlphaGoっぽい打ち筋に変わっていくのかなあと思われます。

ということで俺らのPCにAlphaGoZeroクラスの囲碁AIが無料で降臨してしまうかもしれなという夢があるLeelaZeroのプロジェクト、やり方は上述の通り至って簡単です。
良いグラフィックボードを積んでいるPCをお持ちの方でLeelaZero興味を持たれた方はこのプロジェクトに参加してみませんか?
そして俺らと一緒にLeelaZeroのページに出ているLeelaZeroの成長グラフや自己対局の棋譜を見ながらニヤニヤしましょうw

LeelaZero http://zero.sjeng.org/




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2018年1月8日月曜日

玄玄碁経を求めて。

去年の夏に旧版基本手筋事典増補改訂版の下巻をAmazonのマーケットプレイスで61円プラス送料だったか、とにかくまあ格安で買うことが出来ましてニッコニコだったのであります。

それと、今年の年始にブックオフが本全品20%オフというセールをやっていましたもので日本棋院囲碁文庫「ツケの魔力」を410円の二割引きで買ったのですよね。

 

それでここ数日両書に目を通していたら玄玄碁経の結構面白い問題が出題されていて何だかムラムラしてきて辛抱たまらなくなったので神田神保町に遠征をかけて平凡社東洋文庫版玄玄碁経集全二巻を買おうと思い立ったわけです。

 

そしたらですよ、日曜と祝日は休むぜ!っていう商売っ気の無い書店が多くて「あー今日は成人の日だっけか」と目頭が熱くなって来たりしたんですが、営業しているお店を根性で巡回して来ました。
お目当てのブツはアカシヤ書店と大雲堂書店にあるにはあったのですがアカシヤ書店がセットで6000円、大雲堂が同じく3400円でどう考えてもAmazonで買った方が安いじゃねーかという晩飯が不味くなるような値付けでいたく失望させられました。

しかし教育社から出ている高木祥一九段解説の玄玄碁経上下巻は解説図が多くて問題の分類も分かり易くて考え方によってはこちらの方が良いかもと思えまして、さてどうしたものかと少考しますがとりあえずアカシヤ書店に置いてあるカバー無し上下巻セット2000円は論外だということで神保町を後にして家路に就くことにします。

 

それでまあ神保町で日本棋院刊白江治彦八段著「ちょっといっぷく白江流囲碁問題集」を200円で、帰り道に寄った秋葉原のブックオフで棋苑図書刊苑田勇一九段著「五段の壁を破る発想転換法」を200円で買って来ました。

 

白江さんの本は18級からプロの実戦まで問題の難易度にバラつきがあり過ぎてまとまりが無い本ですねえ。
苑田さんの本はいわゆる苑田流格言の代表格「美人は追うな」を深く掘り下げているみたいなので三段としてどうかというレベルですが五段云々の本まで背伸びしてみました。

三省堂書店で1/19~2/5に8階催事ホールで冬の古書市というのをやるそうで、ちょっとコレは要チェックですねえ。
2月1日に棋聖戦第二局の大盤解説会が日本棋院市谷本院であるはずなのでその行きがけにでも寄ってみますかね。

で、玄玄碁経なんですが今ヤフオクで東洋文庫版全二巻が1000円で出品されているので露骨に高値に吊り上がるようなことが無いようならそれを買いたいなと思っているところです。



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2018年1月5日金曜日

ドキュメンタリー映画「AlphaGo」。

新年からNetflixでドキュメンタリー映画「AlphaGo」が視聴できるようになりましたね。



前々からその存在は知っていたのですが米国向けのGooglePlayやAmazonでストリーミングが販売されているのだけれども日本語字幕に対応してないしGoogleなんかは日本向けには対応していないとかあって見ることが出来ずに大変悔しい思いをしていたのですよね。

で、私はNetflixより先にBilibiliに英語字幕版がアップロードされているのを見つけてしまったので受験英語に毛が三本生えた程度の拙い英語力で必死になって字幕を追いかけながら視聴しました。

後になってNetflixに日本語字幕版があるのを知ったんですよね。くっすん。

それはさておき、いやあ面白かったですねえ。
フランス在住のFanHuiのもとにDeepMind社から人工知能の研究への協力を依頼する手紙が届くところから話が始まりまして、基本的にFanHuiへのインタビューにより映画は進行します。
ドキュメンタリー映画なので話の内容は皆さんご存知の通りなわけですが、大方の予想を裏切ってセドルを打ち負かすAlphaGoに大騒ぎになる人間サイドの様子がこれでもかというくらいに強調されています。

事の詳細を知らない人が見たら第三局まで三タテを食らったセドルはこのあと血を吐いて寝込んでしまうんじゃないかというくらい弱弱しいところを強調されています。
ドキュメンタリー映画としてこの辺上手いよなあ。

話の進行していく中で強調されているのは第二局の四線にカタツキと第四局のワリコミで、あと婉曲に第五局の石塔シボリについて触れていましたかね。
ツケヒキにノゾキはその後定着しなかったこともあってかほとんど触れられていませんでした。

Bilibiliにあった英語字幕版の初見では英語字幕を追いかけるので精一杯で画面を見る余裕が余りなかったので、Netflixは最初の一か月無料お試し期間があるのでそれを利用して日本語字幕版をゆっくり見てみることにしましょうかね。

2018年1月3日水曜日

囲碁ウォーズ。

随分待たされた感がありますが12月中旬にやっと始まってくれましたね。
「AIのパフォーマンスをチェック中」とメッセージが出てそこから先に進まない、終局時にパスすると進行不能に陥る等不具合がありましたが、その辺は修正されたようです。
でも私の環境だとショートカットのアイコンをタップしても起動後すぐに終了しちゃう不具合がありまして、5~6回繰り返し起動させていると正常に起動することもある、くらいなんですよね。

それでもまあ不具合は修正されつつあるようなんですが、全体的なシステムというかデザインが雑で我慢しないといけないところが多いように感じます。

最たるものがレーティングの変動で、最初の5局が連続してAIとの対局で5連勝したらレートが2650くらいまで爆上がりしましてその後レートの低い人と手合い違いの多子局で白番を打たされる罰ゲームみたいな情況が長いこと続きまして2400台まで落ちてやっとまともな手合いに落ち着きました。
ここまで37局ですよ、ふう。
言っちゃ悪いが滅茶苦茶ですわ。
これでは新参の人は逃げてもおかしくないかと。

あと終局後の検討画面なんですがスマホだと棋譜再生ボタンが豆粒のように小さくてすごく操作しにくいです。
ハンゲ囲碁グローバルの棋譜再生画面と見比べると一目瞭然なんですが、ブラウザ版ならともかく5インチそこそこのスマホで操作するのにこんなデザインにされると操作していてかなりイラつきます。



上記画像で囲碁ウォーズの棋譜再生ボタンがいかに小さくてタップし辛いかお分かり頂けますかね?

前述の通り37局消化してレートが2450前後で、ランクは11級なんですがまあランクはあまり意味が無いですよねえ。
早打ちだの攻撃力だのパラメータが設定されていますが意味を感じません。

棋神は評判が悪いみたいですが、私はそもそもそういうのに頼る気が全くないので別にどうでも良いです。

ただ棋神とリンクしている話なのかどうか分かりませんが、局後の検討をしていると形勢判断がデタラメで取られている石を生きていると判断していることが多々あるようです。
全部アゲハマに打ち上げてやっと判定がひっくり返るとかどうなってるのかと。
そのくせAIと対局するとその辺の死活の判断が割と正しく行われているようで「え、もう投げるの?」とこっちが戸惑うくらいに投げっぷりが良いもので、その判断力を検討画面の形勢判断にもいくらか分けてやれないものかと脱力してしまいます。

総じて不満が多いのですが、まあ始まったばかりのサービスなので追々その辺は修正されていくのかなとも思うところ、少し長い目で見ることにしています。

HEROZには頑張って頂きたいですね。


2018年1月2日火曜日

ハンゲーム囲碁グローバル。

去年の12月第一週に日本向けサービスが開始されたハンゲーム囲碁グローバルは、9月から韓国国内向けにサービスされていたスマホ向け囲碁対局サービスで、新規に日本語・中国語(繁体字・簡体字)・英語にローカライズされたものです。

これがなかなか出来が良いので気に入って遊んでいます。

接続時にログインユーザー数が表示されますが多い時で1万弱、深夜早朝で少ない時で2000弱といった感じで野狐ほどではないにしてもそこそこ人数があるので対局相手には不自由しません。


19路と9路で対局可能で、対局にはゲーム内通貨で19路で20万ゴールド、9路で15万ゴールドが消費されます。

このゴールドを使って東洋囲碁や野狐囲碁で行われているようなBETが出来ます。
9路・19路ともにプロもしくは上位のプレイヤーの対局でBETが可能です。

ゲーム内通貨には二種類ありまして対局で消費してBETで賭けるゴールドと対局中の形勢判断やランク変更や戦績表示を初期化するアイテムを購入する際に消費するスターがあります。

ログインボーナスとしてスターやゴールドがちびちびとプレゼントされますが微量なのであまりアテにはなりませんw

ゲーム開始時に300万ゴールドがプレゼントされますが、使い切って手持ちのゴールドが20万未満になると東洋囲碁のように充電出来るようになります。

野狐囲碁のように日替わりでミッションが設定されまして、その日のうちに9路対局を5局打てば30万ゴールドもらえる、BETを3回的中させたら50万ゴールドといった風で9路対局とBETに関連するミッションが毎日一つずつ出されます。

9路対局は囲碁クエストのようなレーティング制で段級位は設定されておりません。
接続切れ負けには通常のレートの上下に加えて15のペナルティが加算されます。
レートの上下は囲碁ウォーズのように一局で400も爆上げするようなことはありませんで穏やかです。
ただ連勝・連敗するとレートの変動が大きくなってくるみたいですがまあそれは理屈として筋が通っていますかね。

9路ライブリーグというのがありまして、週単位で9路で10局以上対局した人のポイントをランキングにして順位に応じてポイントを配布するというもので九路への参加をこれで促しているところがありますかね。
自動対局申し込みボタンをタップすればすぐに対局相手が見つかりますし、盛況なようです。

19路は東洋囲碁や野狐囲碁をお手本にした18級から九段までのランク制です。
二桁級だと直近の5局で3勝で昇級、3敗で降級という設定になっていまして、過小に棋力を申告してした手をいたぶることに快楽を覚えるような人はすぐに昇級してしまうので楽しみが少ない仕様になっていると言えるでしょうか。
有料アイテムでランクを任意に変更することが出来ますが、スターを250個消費するので乱暴な計算をすると1回900円はかかる計算で、そこまでしてサンドバッガーをやりたい人は少ないかなと思います。

一桁級になると9局で6勝したら昇級、6敗したら降級、低段(1~5段)になると直近13局で9勝で昇級、9敗で降級、高段になると直近20局で14勝で昇級、9敗で降級という感じで段々と昇降級の条件が変わってきます。
東洋や野狐みたく二段階での昇降級というのは無いみたいですね。

ざっとこんな話なんですが後々のエントリで細かいところまでの話をしていきたいと思います。