2015年3月16日月曜日

高目の見慣れない定石と定石はずれ④。

微妙に改題しながら話を続けていきます。

話の大元を正せばキリが定石はずれの始まりでありまして、ここから先はどう打ってもあまり良くならないのであります。


棋譜再生


高尾山の基本定石事典の下巻をチェックすればお分かり頂けるかと思いますが、キリではなく白も負けずに二段バネするのが正しい応手になります。


棋譜再生
 

双方共に断点が多い形ですが、黒からアタリ・アタリとヘボ碁の見本のような進行で行くと両アタリで切り返されます。


なので黒はまず断点を補強するツギが不可欠で、白はすかさず外へ首を出します。


この後、やはり隅にツケを打って、一般的には高尾山の基本定石事典にあるような進行で白がやや低位であることから「黒やや良し」のワカレになります。


一般的に黒はこれで充分であるとされているのですが、そこは殊更に事を好むワタシでありますからこういう無難なワカレになるくらいだったら最初っから高目になんて打ちませんよイヤだなあハハハということで、ちょっと見慣れないコースへとご案内しちゃう!となるわけです。


ツケ・オキ・キリとどこかで見たことのある手順で進行しますと、やっぱり黒は中で生きることになります。
この進行に対する評価というのが評者によってバラつきがありますもので、次回にその辺の話について書きたいと思います。






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