2015年11月26日木曜日

諸事雑感。

1.解答がおかしい。



161ページ下段、第154題。
黒番でどうヨセますか?


示されている正解図がこれです。
白地は三目だと。


おかしいですよね。
一手目は正しいけれど、この図にある白2だとセキになってアゲハマ分で白地一目になる。
双方正しい応接が続くなら、後々の権利的に考えると白地は二目になるはずですね。
「有段者の筋と形」という書名が泣くような級位者レベルのミスを・・・。

2.並べて感じる違和感。
1)抽象的でピンと来ない。


ニコ生で時代劇の放送を見ながらこの本でひたすら並べていたのですが、どーもマスター・ヨーダ先生の感性が私にはしっくりこないもので、解説で「命がけで」とか「熱を感じる」とか「心を動かされる」とか言われてもピンと来ないのであります。
あと、「並べるだけで強くなる」というのに釣られて借りたのですが、前書きやコラムを読むと単に依田先生のお気に入りの棋譜をセレクトしたもので、その文章から「アマにお勧め」という観点の存在が全く感じられないのが興醒めだというのもありますか。
それはお前が感性的な部分で干からびているからだろ、いい加減にしろというお叱りを受けそうでありますが、合わないものは合わないので、この本で並べるのはやめにして別の本にすることにします。

2)控え目過ぎてピンと来ない。

それで買って来たこっちの本で並べることにするわけですが、片岡九段による自戦解説なもので、自分も相手も良い手悪い手いろいろありそうなものなんですが、その辺をはっきり指摘してくれないところがあります。
ここが疑問手でそれをこのように厳しく咎めたので勝てたとか「もっと踏み込んで書いてくれてもいいのよ」と思うのですが、その辺は他の先生に解説をお願いしないとズバっと言い切るのはなかなか難しいのでしょうか。
巻末に片岡九段と同世代の小林覚九段が寄稿して言うには、形が綺麗で無理をせず全局的にバランスが取れているとのことで、なるほど並べていていつの間にか勝っている碁という感じで、解説がはっきり言い切らないことも相まってどの辺で優勢に立ったのか分からない、ピンと来ない感じがどうにも拭えないのであります。

ただまあ日本囲碁連盟の梶原九段囲碁講座で何事も梶原節でバッサリ切り落としたりするような教材で棋譜並べしていたので、他の先生の解説では何か物足りなく感じるのかなあと自分でも思うところ、とりあえずいろいろな本で並べてみるかなと思っているのであります。




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