2015年3月15日日曜日

高目からよく見られる定石はずれのとがめ方③。

さて、ここからは発想を変えまして、始まりの図から一手さかのぼって、切ってアテた石を捨てる方向で考えてみることにします。
つまりアタリ・アタリでヘボ碁の見本、キング・オブ定石はずれを如何にして料理するかというテーマですね。


まあこうなったら大体こちらから何か仕掛けるということでなくても黒が良くなる以外に道は無いわけですが、どの辺まで厳しく追求出来るかが焦点になって来ます。

まず、オサエが先手になるので3本這わないと仕方が無いという時点で既にかなり白が悪くなっています。


三本這ったからもう安心とか考えて隅を手抜きして他に回りますと、すかさずツケて隅に事件を起こそうという邪悪なふくらみ・・・じゃない、たくらみが黒森さんサイドから提起されてきます。


おそらくツケられた時点で白番からはこんな展開を予想していると桃割れまして、一応白は治まった形になっています。


しかし、黒からはノゾキを利かせた後にヒキを打たずに内側からキリを入れるという手段があります。


このあと、白17ツギまでほぼ一本道になりまして、隅は黒が先手で生きた一方で、白石はといいますと下辺側で一眼作るのは無理臭い雰囲気で、かといって左辺側で二眼もしくは直四の生きってのもなかなか・・・ということで三本這った後にはしっかり隅を補強しておくことが不可欠ということになります。


棋譜再生

で、定石はずれとは言うけれども、そもそも定石通りの進行ってどうなってるの?という話を次回のエントリにて。

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