2015年12月15日火曜日

発想転換不要論。

五ヶ月間の空白の後にまた働き始めたわけですが、腰への負担が半端無くありまして終業前3時間くらいになるとマジでヤバい状態になりますもので、極力問題の部位に負担をかけまいとするために何だかすっごくC3POっぽい不自然な動きになってしまう今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。


昨年、名古屋に小旅行した際に聖地巡礼などしまして遭難目前になるも根性で登頂に成功した代償に、駅までの帰りの道端で逆噴射寸前になった覚えなどあります。


そんなこんなありつつも日本棋院中部総本部に行ってみたらフリーで立ち寄ってすぐに打てる感じではなかったので大変残念な思いをしました。
営業時間内であれば有段者はいつ何時行っても対局相手に不自由しない市谷本院と有楽町囲碁センターが特殊なだけなんですな。

で、せっかく名古屋まで遠征をかけたんだからどこか名古屋の碁会所で打ちたいよねということでちょいと調べてオープン間もない碁会所にお邪魔したわけです。
先客の七段格の人や同じく七段格の席亭さんと打って勝敗はともかく「三段の力はあるよ」と言ってもらえて名古屋エリアでも三段を名乗れそうな雰囲気になります。
一軒だけではまだ何とも言えませんけどね。

で、しばらくその碁会所にいたわけですが、個人レッスンにやって来たシルバーな感じのお父さんに対して席亭さんが指導碁の後に「考え方が変わればすぐに強くなります」と熱く語っていました。
語られているお父さんはおそらく置石の数から察するに初段手前の級位者かと桃割れたのですが、それは多分正しいことを言っているのだろうけれども、そう言われてもハイそうですかと0スイッチが入ったように発想や考え方が変わるわけでなし、あまり有効なアドバイスになってないのではないかなあと思ったのでした。
ついさっきこの碁会所で三段格認定を頂いた人も級位者の頃から認識とか発想とか考え方とか囲碁観とか、そういうのが特に変わった覚えが無いですからねえ。

碁を覚えてから一気に上の段まで短期間で成長したもので級位者の経験がほとんどないような人から見ると級位者の打つ碁は(仕方が無いことなのですが)根本的に全てがおかしくて共感出来ないものだから、まずは根本的な考え方から変えたくなるのではないかと。

今でこそ有段者ヅラしている私ですが初段免状を取得したのが4年前で、それまでは囲碁をはじめてからの随分と長い長い間を級位者で通しておりました。
今でも「級位者かよ!」というツッコミを免れない手をまれによく打つくらいに級位者マインドに親和的であると自認するものであります(白目)。

そうした今なお残る級位者目線で考えるに、何も県代表クラスになりたいとかそういう話ではないわけですから、初段とか二段を目指す分には考え方とか発想と言われるものを変えることって必須ではないと思うのです。
筋と形に明るくなって技の引き出しの中身を充実させようとしているうちに達成されるものだと思うのですよね、っていうか達成しましたし。

ただし小手先のテクニックだけでは伸びしろはあまりないので五段とか上を目指すには不向きなやり方ですけどね。

将棋の先崎学八段が「桂馬の両アタリ」で書かれていることには、囲碁四段の腕前ながら詰碁が苦手でやらないものだから四段から上へはさっぱり上達しないとのことで、奥さんで囲碁棋士の穂坂繭三段に相談したらやっぱり詰碁をやらないとさらに上へは行けないと言われたんだとか。



詰碁をやらない先崎さんが四段で止まったという話からすれば、考え方とか発想とかの類が足を引っ張って初段になれないなんて話はとてもとても考えにくい話であり、時間と労力と多少のお金があれば手の届くところに目指すものはあると考えるのが自然ではないかと。

あまり熱く語り過ぎると「僕が考えた囲碁上達法」みたいな話になって厨二病臭がキツくなってくると思われますのでこの辺でやめておきますかねw

ということで、発想や考え方の類は変えた方が良いのだけれども、変わらずとも初段くらいには充分なれる、というか変わることなく三段まで来ている黒森さんみたいな人もいるので、頂点に限りなく近付きたいということでもなければ、そっち系のアドバイスは話半分で聞いておくのが良いんじゃないですかね、というお話でした。

2015年12月9日水曜日

ジョブチェンジ。

6月末で前の仕事を辞めまして、11月末まで無職を通しておりました。
一応貯えはありますもので、ひぐらしPCの前に寝っ転がって屁こきながら2ちゃんのまとめサイトを見たりするような物凄く頭の悪い生活を二年くらい続けていても大丈夫という試算もあったのですが、貯えを使い果たしてジリ貧になるまでそういう生活を続けるワケにもいかんよなあというのがありまして、5ヶ月でまた搾取される人にジョブチェンジしたような次第であります。

鈍りに鈍った体が5ヶ月ぶりの勤労に対応しきれず悲鳴を上げておりますが、まあそれはそのうち慣れてくるだろうなと思います。

なので、いろいろと慣れて来るまでは葛飾や江東、市川の図書館まで遠征をかけるというのが難しいところがありまして、しばらくは最寄の小岩図書館に江戸川区の図書館にある本を取寄せるようなことになるのかなあ。
時間と体力に余裕が出来次第再遠征ですかね。

今のところ金土日曜が休めないので大会への参加が難しいというのがありまして、上手い具合に祝日に開催される大会があればいいなというところです。

2015年11月26日木曜日

諸事雑感。

1.解答がおかしい。



161ページ下段、第154題。
黒番でどうヨセますか?


示されている正解図がこれです。
白地は三目だと。


おかしいですよね。
一手目は正しいけれど、この図にある白2だとセキになってアゲハマ分で白地一目になる。
双方正しい応接が続くなら、後々の権利的に考えると白地は二目になるはずですね。
「有段者の筋と形」という書名が泣くような級位者レベルのミスを・・・。

2.並べて感じる違和感。
1)抽象的でピンと来ない。


ニコ生で時代劇の放送を見ながらこの本でひたすら並べていたのですが、どーもマスター・ヨーダ先生の感性が私にはしっくりこないもので、解説で「命がけで」とか「熱を感じる」とか「心を動かされる」とか言われてもピンと来ないのであります。
あと、「並べるだけで強くなる」というのに釣られて借りたのですが、前書きやコラムを読むと単に依田先生のお気に入りの棋譜をセレクトしたもので、その文章から「アマにお勧め」という観点の存在が全く感じられないのが興醒めだというのもありますか。
それはお前が感性的な部分で干からびているからだろ、いい加減にしろというお叱りを受けそうでありますが、合わないものは合わないので、この本で並べるのはやめにして別の本にすることにします。

2)控え目過ぎてピンと来ない。

それで買って来たこっちの本で並べることにするわけですが、片岡九段による自戦解説なもので、自分も相手も良い手悪い手いろいろありそうなものなんですが、その辺をはっきり指摘してくれないところがあります。
ここが疑問手でそれをこのように厳しく咎めたので勝てたとか「もっと踏み込んで書いてくれてもいいのよ」と思うのですが、その辺は他の先生に解説をお願いしないとズバっと言い切るのはなかなか難しいのでしょうか。
巻末に片岡九段と同世代の小林覚九段が寄稿して言うには、形が綺麗で無理をせず全局的にバランスが取れているとのことで、なるほど並べていていつの間にか勝っている碁という感じで、解説がはっきり言い切らないことも相まってどの辺で優勢に立ったのか分からない、ピンと来ない感じがどうにも拭えないのであります。

ただまあ日本囲碁連盟の梶原九段囲碁講座で何事も梶原節でバッサリ切り落としたりするような教材で棋譜並べしていたので、他の先生の解説では何か物足りなく感じるのかなあと自分でも思うところ、とりあえずいろいろな本で並べてみるかなと思っているのであります。

2015年11月23日月曜日

囲碁充、そしてガス切れ。

11月20日、所用で木場まで自転車で。
片道11キロ、往復22キロ。

11月21日、有楽町囲碁センターで週刊碁最新号が届くまで一般対局。
交通手段はやはり自転車、片道14キロ、往復28キロ。

11月22日、夫婦棋士ペア碁トーナメント決勝戦大盤解説会で市谷まで自転車で
片道 16キロ、往復32キロ。

慣れればそう大したことないのかもしれませんが、特に21日の夜からドッと疲れが出て来ました。

20日金曜の用務は午前中に済んだので、このまま有楽町囲碁センターまで足を伸ばそうかとも思いましたが、昼過ぎから雨が降るとの予報があり、チャリ移動には不向きな天候であるとの判断から家に戻ります。

翌21日土曜は1年以上有楽町囲碁センターで一般対局利用が無かったので対局カードは案の定なくなっていて、点数は覚えていたのでカードを再作成の上342点から再スタートです。
週刊碁の最新号が売店に並ぶまでということで、3局打って負勝勝の2勝1敗、点数を1点伸ばして343点、三段の基準点が344点なので三段免状所持者としてはもう少し点数を伸ばしたいところ、いずれは四段も視野に入れたいと思っているので、そうそう足繁く通うわけにも行かないのですがじわじわ点数を伸ばしていけると良いなというところです。
手応えとしてはもう少し行けそうなんですけどねえ。
3局目終わって16時頃に売店に目をやればお目当ての最新号が並んでいましたので買って帰ります。

そして22日日曜は大盤解説会が15時からということで、少し早い目に行って一般対局場で打とうと思っていたのですが、いわゆる「級位者・有段者の集い」をやっていませんでした。
家に帰ってから棋院のHPで確認したらやはり22日は休業だったようですねえ。
原則的に日曜はやってるはずなんですが、たまにイレギュラーにやらない日曜もある、ということを市谷の一般対局場を利用するのが久し振りなものですっかり失念しておりまして、大盤解説会開場の14時半まで3時間ほど時間が出来てしまい、途方に暮れるも来た道を引き返して神田神保町古書店街で二束三文の棋書を求めて探索することにします。

大雲堂で300円で二つほど。




 

定石秘伝は水濡れのシミ、ヨレなどありますが、状態としては「可」なので、前から気になっていた本なので買ってみました。
アベちゃんの裏定石で紹介されている形で、アベちゃんの裏定石では触れられていない進行が詳しく説明されていまして、これは大変参考になりそうです。
打碁鑑賞シリーズの片岡さんの本はカバーなしでやはりシミあり、古書ではプレミアがつくことが多いようなのですが、状態が状態だけに300円の捨て値販売です。

以前、関西棋院研修棋士の大熊悠人初段がこんなツイートをされていたのを見て、いつか片岡さんの打ち碁集を買わねばと思っていたのですが、アカシヤ書店以外ではなかなかお目にかかれませんで、求めやすい値段で見かけることがないまま今日に至っていたので、これは良い買物でした。


— 大熊悠人 (@kumanoyuuutu) June 19, 2014

とりあえず二局並べてみましたが、途中で流れをぶった切って「次の一手は?」と問題が始まってしまうのは大盤解説会の次の一手クイズじゃあるまいしやめてくれよと思うのであります。
折角流れに乗って並べてるのに興が削がれるというか、何というか・・・打碁鑑賞シリーズってみんなこんな感じなんですかねえ。

他にもいろいろ見て回っているうちに14時を過ぎたので市谷へ引き返します。

さて、夫婦棋士ペア碁トーナメント決勝戦大盤解説会なわけですが、11月7日に行われたOver40早碁トーナメントの大盤解説会は1FのA室とB室の間仕切りを取っ払った狭いコンビニ程度の猫の額のような会場でやっておったのですが、今回はエレベータ側から見て2Fホールの奥側半分を会場にしていて何百人も収容出来そうな感じです。
囲碁将棋チャンネルの壁紙が貼られたステージが壇上に設けられていまして、その壇上に決勝の対局席が設けられています。
客席後方には中継用カメラも入っていまして、確か囲碁プレミアムで中継やるって話だったか。
今回は何かと大がかりですねえ。

客入りもまずまず多くて席がほぼ埋まります。
同日に市谷本院でジュニア大会や学生大会などいろいろあって、終わった後に大盤解説会になだれ込んで来ているのがまず考えられまして、あと解説に吉原由香里先生がいるのでその効果もあるのかしらと愚考しますが、とにかくOver40の50人もいないかなという客入りとはえらい違いです。

難解な対局の進行にも相変わらずキレのある秀芳さんの解説と観衆を退屈させない由香里先生のオーバーアクション気味の聞き手ぶりとで大層楽しく和やかに大盤解説会が進行しまして、大満足でありました。

そんな感じで電車代をケチって自転車で移動しまくったツケが21日夜あたりから出てきまして、22日夜には深刻なレベルまで達してしまい、連休は今日までなんですがもう何もやる気力と体力が残ってません!というガス欠状態に陥りまして、当初は23日は有楽町囲碁センターで段位認定大会という予定でいたのですが、行かずに家でゴロゴロしながらブログにちまちま文章を打ち込んだりしているのでした。

2015年11月17日火曜日

図書館定期巡回(市川)。

まず江戸川の堤防の上を南下して妙典で西に折れて行徳図書館へ。



お目当てにしていた本が無かったので、棋譜並べ用に一冊と手筋強化用に一冊。

 

最近は朝に時代劇の再放送を見ながら棋譜並べする習慣が身に付きつつありまして、並べ易くて分かり易い打碁集の需要が黒森さんの中で高まりつつあるのです。
うわ手のすなる棋譜並べというものを、した手のオイラもしてみむと何とかかんとか、今のところ効果なんて微塵も感じませんが、そのうち何かご利益があるんですかねえ。

そして「俺がこんなに駄目なのは筋と形に明るくないからに違いないのです」という悲嘆まじりの自己分析、裏返せば「筋と形に強ければ大体のことは何とかなる!」という願望まじりの手筋のファンダメンタリズムにかぶれている私は何だかどんどんイカれたバランスに向かって止まらない暴走機関車になりつつありますが、今のところはソコソコ楽しいのでまあいいかなだなんて思っているのです。

ついでに駅から少し離れたブックオフへ。


物色しているうちに下痢腹が暴れだす事案が発生、信号の反対側にあるコンビニでトイレを借りて爆音を轟かせるなどありましたが、無事108円で1冊購入します。


カバーがよれて多少黄ばみもありますが詰碁を解く分には全くの無問題、良い買物ダス。

来た道を戻って新行徳橋で江戸川を跨いで市川中央図書館に向かいます。


 

とにかく部分的な手筋で優位に立ってあとはそのまま押し切ってしまえという物凄く頭の悪い囲碁を標榜する私にとってはページの大半を部分的に優位に立つ基本形を紹介することに費やしてくれているこの本は需要と供給ががっちりとマッチした本なのであります。
マイコミの本なのに東京創元社の碁楽選書シリーズによくある形式だなと思ったら著者と訳者が同じでした。

「シノギの急所」は家に帰ってからリュックから出して「あれ、何で俺はこの本を借りたんだっけ?」と覚えの無い本に困惑、まあ良い本なので他の本を読んでいる合間にぽつぽつ読むかなというところです。
おっかしいなあ、「よし、この本を借りて帰ろう」と思った覚えが無いんだよなあ。

2015年11月9日月曜日

11月の棋書。

松山から東京に戻った後、予約の上取り置きしていたももを小岩図書館で引き取ります。



二桁級レベルからスタートして初段前後までを対象棋力とした実戦に頻出する死活の問題を150題ほど取り扱っています。
とはいえ、石の形としては同じで手順を何手か遡ったものが多数ありまして、類似した形を反復しながら読みを深くしていくトレーニングをしてもらおうという棋書のようです。
まあ昔からこの手の基礎を反復する形式の問題集はいろいろあるわけでして、その最新形ということになるのでしょうか。
ただ150問という限定された題数の中で基本的な形を反復して取り扱っているもので、そのパターンの数が少ない嫌いがあるかなと思います。
狭くて深いって感じですかね。
なのでこれ一冊で初段に向けての実戦死活はOK!というわけには行かない感じですが、扱われている形についてはしっかりレベルを引き上げてもらえるんじゃないかなあという所感です。

一緒に例によってあの本を借ります。


「コスミツケ付き星に三々打ち込み対処法」を終わって「二間ビラキ攻防の美学」を今勉強しているところなのですが、実に実戦的な内容なので大変重宝しております。
今やっているところを一通り済ませたら「簡明を目指す大ゲイマガカリ」に進もうかなあと思っております。

別の日にこれまた例の奴を。


私にとって基本死活事典は実戦で出た形について、正しく対応出来ていたかどうかおさらいするための棋書でありまして、「よーし、基本死活の勉強をするぞ!」という時にはまた別の棋書になります。
とりあえず基本死活事典の何かあった時の調べやすさは江場さんの基本死活辞典や碁楽選書の「死活の壁」上下巻が遠く及ばないところであるということですね。

  

さらに小松川図書館でこやつをピックアップ。


以前借りたのだけれども、他の本に忙しくて全然手を付けられなかったので再挑戦です。
以前から「いやあコウはどうも苦手で・・・」などと屁たれ低段者丸出しだったのですが、「コウで相手を悩ませたり、しぶとくコウで粘るのって格好良くね?」とコウにシビれたり憧れてみたりする程度には前向きになってきたところであります。
そんなワナビーな私ではありますが、この本をよくよく読んで、いくらかその辺について進歩したいところであります。

江東区立亀戸図書館でこの本も借ります。



後々に狙いが残る打ち方、残さない打ち方の教本ということで何かの場面で役に立つといいなあというところ、即効性には欠けるかもしれませんがジワジワとした効果を期待したいかなという感じですか。

今さらながら誠文堂新光社は今年の始め辺りから一部書籍をKindle電子書籍対応にしたのですねえ。
定価の半値くらいで自由価格本を大量に古書店に出回らせていたかと思えば、消費税分8%しか値引きされてない電子書籍、いろいろと悩んでいるみたいですね。

そしてさらにもう一冊、取寄せ分が届いたとの事で借りてきました。



前半で1Pに4図から6図使って部分的な切断の手筋を解説しています。
この辺は日本棋院囲碁文庫の「キリの魔力」に似た感じでしょうか。
後半で盤面全体から切断を契機に局面を変えるにはどうすれば良いのか、という問題になってくるのですが、問題図で白が1,3と打っているのに後述の解説で問題図の黒1,3は打ち過ぎだったと書かれていたりで、一部ですが何がなんだか良く分からないところがあります。
盤面に結構石が多くなってからの問題図が多く、大局観養成講座ということで各方面の石に気を配らないといけないということで、全体的に難易度が高い目になっているようです。
私のようなヘタレ低段者にはついていけない、もしくはついていくのが非常にしんどい感じであります。

というような感じで借りてきておりますが、後日葛飾区や市川市の公立図書館に本を借りに行くこともあるかなと桃割れまして、懲りずにまた借りた本の消化不良になりそうです。


2015年11月8日日曜日

望外の喜び。

松山から東京に帰ってきてみたら、10月20日にあった王座戦第一局大盤解説会でパンダネットNIKKEI碁楽室出題の次の一手クイズに正解していたということで、郵便受けに入りきらないくらいデカい郵便物が届いていました。
何事かと中身を確認しましたらば、タイトルホルダーである村川大介王座のサイン入り著書が同封されたいました。
なるほどそれで分厚かったのか。
多分正解だろうからパンダネットの1ヶ月無料体験は貰えると思っていましたが、棋書までついてくるとは思ってなかったので標題の通り望外の喜びであります。



それでまあ、正解したという問題の内容なのですが、この状況から次の一手や如何?というものです。
ヒントに「弱い石を補強します」とあります。




棋譜再生


まずAは大場なので分かり易くアウト、実質BとCの補強のどちらが急がれるか?という選択肢になります。
んー左上隅は後からどうにかなる気がするけど、左下は今守らないとどうにもならない気がする!ということでBと記入して出しておいたのが正解だったという話ですね。

正解とされるBの図はこの後封鎖されまいとする白と競り合いをやっているうちに自然と左上隅側が強化されてくるので心配ないということなのですが、うーんそうなんだろうけどあまりこういう展開は好きじゃないかなと思うところで、多分これ(B)が正解と思っていても今ひとつ乗り気になれない感があったのですよねえw



棋譜再生


さて、そんなことでパンダネットの1ヶ月無料体験特典が大ちゃんの棋書と一緒に転がり込んで来ましたので、今やっている英語ゼムの方が落ち着いたらパンダネットにもちょっかいを出してみるかな?というところです。

2015年11月7日土曜日

近状・雑感。

1.松山帰省作戦その後。
1)大遅延。
本来の用務を終えて、大会が終わって次の日の飛行機で東京に帰ったのですが、13時20分松山発成田行きのJetstarの便が整備上の問題でまず16時20分に遅延して、さらに20時10分まで遅延するというトラブルに見舞われまして、空港で8時間足止めを喰らうという大トラブルに見舞われまして、スマホでブログに書くテキストをぷちぷち打ち込んで時間を潰したのでした。
家に帰りついたのは日付が変わって午前1時頃、心底疲れました。
待たされているうちに足先がむくんできて靴擦れしちゃってとてもとてもキツかったです。

2)東京で当たり前と思っていたものが無い。
(1)松山の図書館は貧弱。
中央図書館と市町村合併前からあった北条図書館と中島町図書館、あとは移動図書館と県立図書館、人口50万オーバーの県庁所在地にあるまじきヘボヘボ、どうなっているのか。
大小合わせて12の図書館がある江戸川区ほどとまでは行かずとも、久米・久谷・堀江・古川あたりにあってもおかしくないと思うんですが、これが地方ということなのか。
(2)週刊碁は買えない。
週刊碁会員になって郵送してもらうか、朝日新聞の専売所に申し込んで配達してもらうかしかないようです。
コンビニに置いてなくて、伊予鉄の売店はセブンなので扱い無し、JRの売店もキオスクからセブンに変わったので扱い無し、日本棋院松山中央支部は物販をやってないのでここもダメ、あとはe碁booksで何とかするか・・・うーん、地方って不便だ。

2.Over40早碁トーナメント決勝大盤解説会
11月7日は標題の大盤解説会が日本棋院市谷本院で行われまして、参加無料というので例によって小岩から16キロほどチャリを飛ばして週刊碁最新号をフラゲするついでに行って来ました。
解説は二十四世本因坊秀芳さん、聞き手がアベちゃんの娘さんである岡田結美子六段の二人で進行しまして、午前中に行われた準決勝で敗退した中小野田智己九段も客席後方から時折意見を述べるような感じでした。

決勝は王立誠九段と王銘琬九段のダブル・オー対決、新手からの競り合いで白有利だったものが緩んで一転黒有利になったのですが、余計な利かしを打ったがために一気に黒がツブレて白の立誠さんが中押し勝ちとなりました。

その後、優勝した立誠さんとスポンサーの河野さんが三子局の指導碁、準決勝・決勝で敗れた銘琬さん、大矢九段、中小野田九段がそれぞれ三分ずつ河野さんの代打ちで加勢するという変則的なシステム、河野さんが勝ったらば加勢したお三方に賞金10万円ということで意気込んで待っていたのですが最初はともかくあとの二人が代打ちで加勢するタイミングが遅過ぎてどうしようもなく、白12目勝ちという結果になりました。

決勝と指導碁でそれぞれ1回ずつ次の一手クイズがあったのですがいずれも不正解、別に景品の扇子がそんなに欲しいわけでも無いのですが、王座戦の大盤解説会の時もダメだったし、どうも私と大盤解説会の次の一手クイズは相性が悪いようですねえ。
まあいいんですけどw

2015年11月6日金曜日

知事杯争奪囲碁大会反省会。

対局内容とは直接関係無いあれこれを箇条書きで。

1. 対局時間
高段者のAリーグは持ち時間45分の時計対局、それ以外のリーグは準々決勝からAリーグと同様に持ち時間45分の時計対局ですが、それまでは時計なしで対局とのことです。
但し対局が長引いているようなら途中から時計対局にして、切れ負け有りにしますとのこと。
対局時計の数に限りがあるのでこうなっているものと思われます。
しかし、運営サイドで各対局の開始時間と終了時間をきっかり決めていないために、早く対局が終了した人は次の対局開始時間はトーナメントの隣の山の対局が終わり次第ということになっていて、いつまで待てば良いのか分からないのでとても不便だというのがありました。
結果として昼飯を食いそびれたり、次の対局まで結構待たされることもあったので、もうちょっと何とかして欲しいですねえ。

2. 現在位置の再確認。
今回取得した座標は、愛媛県で大会に参加して腕試しするようなタイプの三段・四段の人達が集まるトーナメント形式の大会に出場して、総勢49人が参加する中で準々決勝で敗退する程度の棋力ということで、東京で免状三段の黒森さんは愛媛の大会でも三段で充分通用しそうだということのようです。
当面の課題として、まずは日本全国で通用する素敵系三段に俺はなる!というのがありまして、愛媛ブロックではこれをクリアしたと言って良いようです。
名古屋に行った時には七段格のインストラクターの人に三段の棋力はあるよとお墨付きをもらったのですが、これだけで愛知ブロックをクリアしたと言えるものかどうか、もうちょっとなにかほしいよねというところ、並行して大阪などその他の府県でも腕試しの機会を積極的に求めて行かねばなりません。
そういうことであれこれやっているうちに夢の四段格というものが視界に入ってきたらいいな♪ということで。

3. 今後の予定。
愛媛限定ではありますが三段で充分通用するということが確認出来まして、次のステップとして段位認定大会四段戦に挑戦するか否か、前述の話から行きますとちと時期尚早な気がしますが、大会に参加するのってやっぱり面白いよね!というのが改めて強く深く確認出来ましたので、直近では確か11月23日に有楽町囲碁センターで段位認定大会があるはずなのでそれに行ったものかどうか、英語ゼムで多数の対局をこなすなどして感触を得たいと思います。

万人向けの楽しみ方とは言えるものではないのでしょうけれども、積極的に大会に参加するのを軸にして囲碁を楽しむというのは私の性にピッタリ合っているようです。

2015年11月5日木曜日

知事杯争奪囲碁大会@愛媛県松山市(2)

さて肝心の結果ですが、勝ち残りのトーナメントで四回戦の準々決勝で敗退という事になりました。

1局目は40年前に初段免状を取ってそれっきり免状を取ってないけれども今は四段格で打っているんですよという82歳のお爺さんと定先で黒番、中盤戦に入ったところで両ニラミのサガリに気付かずに左上隅の石が部分的には二眼出来なくなる事案が発生、初戦敗退濃厚な情況に陥ります。
半ば投げ場を求めるような心持ちで大模様を張っていくうちに味の悪い受け方をしてくるもので、決して味良く取られているとは言えないこちらの死に石に活が入りそうな気配が出てきます。
さっきまで涙目で投了寸前だった黒森さん、シャカリキになって死に石をダシにして相手の大石との攻め合いに持ち込んで逆に召し捕ってやろうと悪企みします。
結果、眼あり眼なしでこちらの一手勝ちで勝負あり、逆転で中押し勝ちになります。
いやあ、やばかった。
勝勢の碁をそのまま勝ち切るというのは難しいんですよねえとゲスな笑顔でアリガトウゴザイマシタと終局の一礼をして二回戦進出です。ウフフ。

2局目は話好きな年輩のお父さんと握って白番、黒の中国流の構えを上手く制限出来ずに結構大きく囲われてしまい地合い足りねえよなあと思いながら大ヨセも過ぎて小ヨセに入ったところで少しトリッキーなヨセ方をしたら間違った応手を連打してきたもので、アゲハマ含めて白地が六目増えて黒地が四目くらい減る事件が発生地合いが足りないと言っても大差ではないのでこれはひょっとしたらひょっとするか?という雰囲気になってきます。
程なく終局・整地となりまして、盤面で白の三目負け、コミが入って白の三目半勝ちになります。
油断したと言うよりは、終盤に集中力が切れて雑な手を打ってしまったということのようで、初戦に続いて勝ちを拾うことになりました。

三局目は23歳の若いお兄さんと握って黒番、利かしたつもりが手抜きして反発してくるなど粋の良い打ち方をしてきます。
ただ、黒森さんの繰り出す高目からの邪悪な企みをかわし切れずにハマってしまうところがあり、開いたスソが両方閉まって、あろうことか模様化されてしまうなどして、なかなかペースを握れないうちに地合いに差がついて、挽回しようと頑張るんだけれども全体的に薄くなってこちらから花見コウを二連発させたところでもうコウダテが残ってねえよ!ということで心が折れたようで投了となりました。
部分的なヨミは向こうの方が一枚上だと桃割れるのですが、前のめりな姿勢が災いして手を抜いてはいけないところを手抜きして大場に先回りしたり攻めに回ろうとするものだから全体的にペラッペラに薄いので、損の無いハメ手で自分は厚く相手は薄くしてから無慈悲にボコってやろうという猛烈にクズな棋風の黒森さんとしては相性が良かったのが幸いしましたかね。
攻めっ気が強いお兄さんなので、きちんと勉強すれば数年後には私みたいな邪道の碁打ちは遠く及ぶことが出来ないくらい強くなりそうな気がします。

これでトーナメントを三勝して四戦目は準々決勝、いわゆるベスト8まで勝ち残ったことになります。
そしてその四局目は周りの参加者から「先生、先生」と言われている高齢の方とコミなしで黒番です。
現役で働いていた頃は学校の教員だったんでしょうかね。
ベスト8まで来ると、裏定石の類に限らずこちらが知っている筋は先方も先刻御承知のようで、そうそう思い通りにさせてもらえません。
とはいえ、双方それなりな感じの分かれで、まあこんなもんかなというか、お主なかなかやるなというところです。
そうした遣り取りの結果、目立つ断点が二つあって気になるけど、これがこのまま地になったらまあ普通に黒が勝つよねというくらいに大きな模様を張る展開になります。
消し気味な打ち込みに対して上から蓋をして大捕物の始まりです。
気持ち良くエイヤエイヤと追い回していたら前述の断点二つから相手の白石がつながって攻め合いに…あれ、もしかしてやられちゃった?
普通に考えて三手以上足りないんですけど!!
しかもすっごく味良く取られちゃってるし!
どうにも挽回の見込みなどありませんで、早々に投了となりました。
うーん、部分的な筋の見え方では劣るところなど無かったと思うのですが、盤面全体の見え方の点では段違いで「先生」の方が上だったようです。

ということで、愛媛県知事杯争奪囲碁大会は三・四段が参加するBリーグ戦で総勢49名によるトーナメント戦で準々決勝の四回戦で敗退という結果にとなりました。
対局内容と直接関係無いあれやこれやは次のエントリにて。

2015年11月4日水曜日

知事杯争奪囲碁大会@愛媛県松山市(1)。

ここのところしばらくお留守になっていた大会への参加の復活一発目は帰省中に丁度良く開催される愛媛県知事杯争奪囲碁大会になりました。
県民総合文化祭のイベントの内の一つである愛媛県知事杯争奪囲碁大会ということで、県内在住・在勤者と県出身者に出場資格を有するということになりまして、都内在住者ではありますが愛媛県出身者の私は条件をクリアしています。
また当日申し込みによる飛び込み参加もOKということで、帰省する事になった本来の用務が何かと流動的で事前申し込みが躊躇された私にとってこれまた都合の良い話でした。

さあ会場である愛媛県民文化会館、通称ひめぎんホールに入りましてササっと参加申し込みします。


高段がAリーグ、三・四段がBリーグといった具合で棋力別にクラス分けされておりまして、東京で免状三段の私は棋力を過小申告することなどなく棋力に相当するBリーグにエントリします。
参加者はBリーグが49人で一番多く、他のリーグでも40人前後の参加者があるようです。
やっぱり大会などで積極的に腕試ししたいと考える人は自称棋力三四段辺りの層が一番厚いというのは東京でも愛媛でもあまり変わらないのかなあと思ったり思わなかったり。
年齢層的には見事に爺さんとオッサンが会場の95%を占めていて、3%がお兄さん、2%が若い娘さんといった感じでしょうか。
ただし大変残念な事に素敵なお嬢さん方は初・二段戦と級位者戦に固まっていて、私が参加するBリーグはというとお兄さん一人を除いて見事に爺さんとオッサンばかりで、揃いも揃っていて潤いのない顔触れです。
初段免状を取るのに多大な時間と労力を要した身ではありますが、この時ばかりはもう一度級位者に戻りたいナなどといつも以上に自分に正直になったのでありました。
まあ私は全体の95%を占めるオッサンサイドの人間なんですけどね。

長くなりすぎるのも何なのでココで一区切り入れまして、肝心の対局内容や結果は次のエントリにて。

2015年11月3日火曜日

松山帰省作戦(3)。

それなりに用務があるもので、松山帰省中に頻繁に碁会所に行くというワケにも行きませんで、というか初日だけでその後全く行っておりません。
リアル対局が無いと11月1日の大会に向けての準備不足に陥るところがあるので、ネット碁でもするかという話になるのですが、出先で他人様の家にあるパソコンにWbadukや英語ゼムのクライアントをぶち込んでレジストリを汚すのもどうかと桃割れます。
そこでどこかにHTML5でクライアント不要の囲碁対局サイトはないものかしらと思うのですが、OGSやLKGSは人が少ないので対局相手を見つけるのに苦労するしなあということで、仕方ないので囲碁クエスト13路でもやって勘が鈍らないようにしとくかなと思い、パスワードを入れてやってみます。
ところが使わせて貰っているノートPCのモニタの解像度が低いので盤の表示がモニタ内ギリギリ一杯という窮屈さ、部屋で飼っている猫がかまってちゃんオーラを全身から発しながら擦り寄ってくるのも加わってどうも宜しくありません。
実戦はあきらめて棋書による座学に頼るしか無さそうです。

そこで、ブックオフを中心として地元の古本屋をチェックして回りましたが南久米店に200円で収穫があった以外はどうもパッとしません。

 


ロープウェイ街にある愛媛堂にそこそこ棋書の在庫がありましたが、よっく見てみると誠文堂新光社の自由価格本を定価の半額前後で売っているものが大半だったりでどうも宜しくありません。
それでもコウ辞典が800円で置いてあったのにはちとビックリしました。
買って帰ろうかどうしようかとかなり逡巡しましたが、碁楽選書で最近コウの本があったよなということで、それを図書館で借りればいいやということにして、買うのはやめておくことにしました。

 


とまあ大会に向けてはいつものように準備不足なのですが、まあ人生なんて万事そんなものサと居直り染みた達観をしながら大会の日を迎えるのです。
何とかなるさというか、なるようになれってことですね。

2015年10月27日火曜日

松山帰省作戦(2)

帰省初日、夜行バスでJR松山駅横に朝9時に到着しましたらば、まずはかさ張る荷物を家に置いて千円カットでサッパリしてから松山中央図書館に行ってどんな棋書があるのかチェックします。


マイコミの古い目の本がいくつかありましてかえって目新しかった
りします。

 

やっぱり昔のマイコミの本は中味が濃いなあとつくづく思ったり。

それから大街道まで移動して日本棋院松山中央支部で腕試しです。


前回4月だったかに帰省した時には仕事が忙しくて囲碁をやる時間
的余裕のない状態が長く続いていたことがたたって内容的にかなり納得の行かない負け方が多かったので、今回は鈍った腕を叩き直してのリベンジ戦です。

午前11時過ぎから16時半頃まで7局打って5勝2敗、まあまあって感じでしょうか。
最初に二子局であとは全て置石無し、近接した棋力の人とのマッチングで三段プラスの棋力を示すことが出来たかなと勝手に満足します。

それでまあ係の人に聞いてみましたらば、都合が合えば参加したいと思っている11月1日の県知事杯囲碁大会は、変則リーグ戦だと勝手に思い込んでいたのですが、負けたら終わりのトーナメント戦という話でした。
最後まで残れば20時までかかるけれども、初戦で負ければ午前中にお疲れ様という幅のある時間設定が必要なようです。
まあ捕らぬタヌキの何とやらで勝ち進んで行くことを心配しても滑稽なだけなのですが、大会の日の夜の飛行機で東京に帰ろうと思っていたので、少しだけ考え込んでしまいました。

まあとにかく帰省後のリアル対局成績はまずまずであるかなというところ、鈍った棋力は若干戻ってきたようです。

松山帰省作戦(1)

諸般の事情で一週間ほど松山に帰省することになりました。
つか、いま夜行の高速バスで松山に帰る途中にスマホでテキストを打ち込んでいるんですけどね。

で、帰省している間が終日用件で埋まってしまうという事でもなければ、日本棋院松山中央支部で碁を打つなどして、うまい具合に、用件が終わる予定の日の翌日にあたる11月1日に愛媛県知事杯囲碁大会がありまして、県内在住でなくても県内出身者なら参加可ということなので、それに出るのも悪くないかなというところなのです。



蓋を開けてみないと分からない話が多いのでその様に出来るものだか分かったものではないのですが、とにかくその辺を念頭に入れて松山であれこれ出来たらいいなというところですねえ。

王座戦挑戦手合第一局大盤解説会。


 棋院のサイトで告知があって、王座戦第一局は仙台でやるのですが、大盤解説会は現地でやらずに主催の日本経済新聞本社にあるイベントスペースでやるということで、無料でやるという話、そういう事なら行ってみようかという気になります。

13時頃に家を出て京葉道路を自転車でひたすら東進、隅田川を渡って靖国通りに入り本郷通りで南に折れて程なく経団連ビルの隣にある日経本社ビルに到着です。



自転車を停める場所に苦労したりしつつ会場入りします。


14時半過ぎに会場入りしますと、既に半分以上席が埋まっていまして開始時間の15時にはほぼ席が埋まります。
ざっくり150人で満員御礼の状況でスタートです。
時折ジョークを交えつつ、成る程そういう事なのかと観ている俺らを唸らせる二十四世本因坊秀芳さんの解説とNHK 杯ですっかり手慣れた下坂さんの聞き手で大盤解説は立て板に水でトントンと進行します。


途中、次の一手クイズがありまして秀芳さんが指定するA からCまでの手とそれ以外の手を打つというDの選択肢があったのですが、素直ではない私はその他のD に入れて、外してしまいました。
賞品は村川王座、井山挑戦者、秀芳さんの色紙で、用意した数より正解者が多かったので抽選になっていました。
もう一つ懸賞クイズがあって、チラ紙にある布石の問題を正解したらパンダネットの有料会員サービスを2ヶ月無料で受けられるというものだったのですが、果たしてあれは正解だったのか。
後日郵送で何か良い物が届くといいなあw


激しい戦いの碁で形勢が二転三転する目まぐるしい展開、秀芳さんとしてはこれは作り碁にはならず中押しでの決着になると早い段階で踏んでいたのですが、意外や意外終盤になっても細かい感じで、大盤解説会終了目安時刻とおぼしき19時を過ぎたところで、仕上げの目算をして井山挑戦者の勝ちは動かないと確認をして終了となったのでした。


あーやっばり大盤解説会っていいなと再確認出来ました。
今度は11月7日にOVER 40トーナメント決勝の大盤解説会が市谷本院であったかと思いますので、ニコ生で中継をやらないようなら観に行くのもいいかなと思っています。


2015年10月24日土曜日

神田古本まつり@神田神保町。

10月23日は神田神保町界隈で古本まつりだと聞いて、ブックオフで108円の棋書を探すのに限界を感じていた黒森さんとしては行くしかねえだろ!ということで行って来ました。

12時頃に到着してまずは駿河台下交差点から靖国通り沿いの歩道に出されているワゴンを物色しますが、棋書がありそうな雰囲気が1㍉もありません。
それでも神保町の交差点のあたりで歩道側のワゴンには出ていないものの店頭に結構な数の棋書が並んでいるのを見つけます。



中に入ると地下一階に降りる階段のところと地下の売り場にこれまた沢山の棋書が並んでいまして、一通りチェックするのに結構時間がかかってしまいました。
いろいろ置いてある中からお値段と相談しつつ400円でこちらをお買い上げ。



巌正堂澤田書店は古本まつり期間中1000円以上買えば二割引しますとのことでしたが、歩道側ワゴンに棋書はなく店内の棚は前回来た時と変わらない品揃えだったので見送ります。

アカシヤは古本まつりののぼりこそ出ているものの特に何をやっているという風でもなく平常運転でしたのでこちらも早々に見送ります。
神保町の交差点を過ぎて専大前交差点まで見て回り、靖国通りから一本南の通りに下りて折り返し、15時くらいまで何やかんやで見て回りますが、これといったものがありませんで成果物は本一冊ということになってしまいました。

しかしこれは神保町に文句を言う筋合いではなくニワカがいきなり神保町で頑張ってもこんなモンでしょくらいの話じゃないのかなあと探しながら思っていたところでして、1日で性急に結果を求めるよりも中長期に渡って通いながら探索していくうちに思いがけず面白い本を見つけてしまうようなところが古書店探索の醍醐味であり、これからもあきらめずに通うのが良いかななどと思ったのでした。

2015年10月16日金曜日

棋譜並べ初心者の憂鬱。

思うところありましてなるべく1日のうち60分は時間を取って棋譜並べをするようになったのですが、最初は週刊碁に載っている「幻庵」とかの棋譜を並べようとして、ざっくり二図に分かれていて100手までとそれ以降とか次の手がどこにあるのか探すので一苦労で正直かなり辛くて心が折れそうというのがありましたもので、もうちょっと並べ易いのはないものかと本棚の肥やしになっている棋書群を当たってみましたら、日本囲碁連盟の通信教育囲碁講座の上級・二段・三段コースなどある辺りから1図あたりの手数が少ないものをセレクトして、これなら何とかなりそうだ、となっているところです。

思い返せば(遠い目)、もっぱら棋書で手筋や定石・死活・ヨセなど部分的なことばかり勉強して実戦でそれを試しては上手く行ったり行かなかったりの繰り返しで何とか免状三段まで押し通して来ました。
しかしここから先はそればかりでは容易には進めない領域、これまで何度か棋譜並べを習慣付けようとしては出来の悪い小学生の夏休みの宿題の絵日記のように三日坊主にも満たないザマで続かない駄目人間っぷりを晒してきたわけですが、懲りずにまたやろうと思い立ったわけですね。

即効性は無いと言われていますが、R-1ヨーグルトのように毎日続けていれば毎朝快腸な上にインフルエンザへにかかりにくくなるとか遅効性でご利益が出てくると信じて続けて行きたいなあと思っています。

まあ本当に飽きっぽい駄目人間なので今度も長続きしないかもしれないんですけどね。

2015年10月13日火曜日

二束三文の棋書を求めて。

最近は何かのついでに足を伸ばしてブックオフ巡りをして二束三文つまり108円で売られている棋書の中で何か目ぼしいものはないかと探しています。
江戸川区、葛飾区、江東区、浦安市辺りでさんざん探し回っての成果物がこんな感じです。

 

近場のブックオフで108円の棋書は大体買い尽くした感がありまして、あとは月イチくらいの頻度で何かのついでにチェックすれば十分かなと思われます。

そしてある土曜日のこと、そういえば週刊碁は日本棋院市谷本院二階にある売店に行けば土曜の夕方には早売りしているという話で、実際に一度買ったこともあるのですがその時は秋葉原のヨドバシに行ったついでに足を伸ばしたのであり、わざわざ早売りの週刊碁を買うためだけに往復の電車代を払うのも何かおかしな話だよなということで多少考え込むのですが、道すがら東向島や駒形・浅草界隈、入谷などを散策しながらチャリで行けば電車代は浮くよな?と無茶な発想が浮かんできまして、この前の土曜日に行ってきたわけです。
それで市谷の手前の神保町でまずアカシヤ書店に寄って面白そうな棋書は大体アカシヤ価格であることを確認して、一般の古書店でそこそこ棋書の品揃えのあるところはないものかと探して回ることにします。
ほどなくアカシヤからそう離れていない靖国通りを挟んだ反対側辺りで、幅900の棚に5段くらい囲碁の本が並んでいる店を見つけます。



値段も無いプレミアを無理矢理ふっかけるようなものではありませんで極めてリーズナブルです。
ということで書き込みアリで状態に難がある100円モノを買うことにします。


書き込みがあると言っても盤面に黒丸や白丸が書き込まれているわけではなく、問題図の脇に「レ点」が打ってある程度なので実用性には問題ありません。
これは良い買い物が出来たねとホクホク顔で店を出て、一路靖国通りを東へ、九段の坂を立ちこぎで上って日本棋院市谷本院に到着します。
到着したのが15時半過ぎ、ちょっと早く着きすぎちゃったかな、まだ早売りはやってないかもとか思いつつ二階の売店へ行って見ましたらばもう売っていました。
早く出る日もあるのねと早速買い求めまして、その他売り場を多少チェックして早々に棋院を後にします。
行きはあちこち寄り道しましたが、帰りは靖国通りから千葉街道をひたすらまっすぐ帰りまして大体90分くらいで小岩に帰り着きました。

市谷までの16㌔くらいだったら案外無理なくイケル!と変な自信がついてしまったので、これから毎週土曜日は天気が良ければ自転車に乗って神保町で棋書漁りをしてから日本棋院で週刊碁の早売りをゲットすることにしようかなと思い始めていますw

2015年10月5日月曜日

黒森ガマンの白番。

その後の囲碁クエスト13路ですが、1800前後でウロウロしているようなところ、現時点で具体的に言いますと、46勝18敗でレートが1812というところです。

相変わらず黒番で天元両三々で仕掛けてますが、素直にカカった方が行けるんじゃねえの的な疑問が若干湧いてくるところもありますが、もうしばらくこれで行ってみるかなあと。
白番は今のところ両三々で行っていますがとにかく忍耐を強いられつつ相手の隙を見て切り返すところが無いととてもとても厳しい感じで無駄に疲れますw


棋譜再生


この局も白番でガマンの展開、黒29が一手パスに近い手だったので、二子の元ツギなんて無視して白30の横ブッツケからどこかの棋書で習ったパターンで走ってやっと白優勢かなという状況に漕ぎつけました。



黒29で右辺に二間トビとか大ゲイマヒラキなどされていたらさらにガマンの展開を続けさせられていてそのまま負けちゃうことも充分に有り得たかなあと。

一度1790までレートを下げて現在ジワジワ復活中なのですが、九路でレートが1880なのでそこまで何とか伸ばしたいなというのがありますが、なかなかに厳しそうです。

2015年9月27日日曜日

近状・雑感。

1.「石田芳夫 詰碁パラダイス」
ゲーム屋の店員時代にパッケージだけは見たことあるんですが、実際にプレイしたことはないのでどんなもんだか急に興味が湧いてきまして・・・



全100問で5級の問題からスタートして、現在78問目で二段の問題です。
自動応手が割りとしっかりしていてなかなか良いなと思いますが、発売が1990年12月ということで、当時これを新品で買うより文庫本の棋書を2冊買った方が安上がりじゃねえの的な野暮なモノの見方がどうしても頭をよぎるのは私の性根がどうしようもなく貧乏ったらしいからですね、ハイすいません。

2.新浪囲棋。
韓国のCyberoroが囲碁のネット対局サービスについて日本棋院とライセンス契約したものが「幽玄の間」で、中国向けにライセンスを下ろしたものが「新浪囲棋」に当たります。
ここ何日か某巨大掲示板の幽玄界隈でこの「新浪囲棋」の話題がホットになっているのに釣られて私もインストールして中国鯖に入ってみましたところ・・・表示されているのは基本的に簡体字中国語のはずなんですが、大半が文字化けしていまして何のボタンだかさっぱり分からん体たらく、中継を眺めている分には不便は少ないかと思いますが、がっつり対局する目的ではちょっと厳しいよねということで3局だけ打って早々に退散しました。
有料会員月額15元ということで日本円にして290円くらいでしょうか、同じCyberoroからライセンスを下ろしてもらって何で幽玄は7倍以上の価格設定になるのか、棋院がぼったくっているのか棋院がぼったくられているのか。
まあボクにはWbadukという強い味方があるんですけどね。

3.TygemGo
しかし捨てる神あれば拾う神あり、東洋囲碁の英語圏向けサービスであるTygemGoの方はVPNも串もなしであっさり過ぎるくらいにアカウント登録もログインも成功しまして、あー英語鯖はこうなってるのねと感心しているところです。
しっかし東洋囲碁で中国の俺らは相変わらず投了しねえなあと懐かしくも呆れるところであります。
まあ別に買って来た週刊碁の簡単な詰碁を解くとかして相手が時間切れになるのを待つだけなんですけどね。

4.囲碁クエスト13路
レートが1812で34勝12敗という現況、9路盤で落ち着いたレートからしてそろそろ天井が近づいてきている感じがしますが、果たしてどこまで行けるものでしょうか。

といったような感じで、しばらくは囲碁クエスト13路とTygemGoのお世話になることが多いかなあというこの頃です。

2015年9月22日火曜日

黒森的13路序盤戦研究序説。

標題にあります通り、要はですね、囲碁クエスト9路のレートが1850~1880あたりをフラフラする感じで完全に固まってしまったので13路に鞍替えしました!ということなのですねw

で、まだ最初の40局を消化していないのでレートはまだ1600に届かない程度で、これからどこまで伸ばすことが出来るかという感じです。

9路ではいきなりねじり合いになるのが、十三路では序盤・中盤・終盤と折り目がついた話になることが多いので、まずは黒番前提にどういう風に仕掛けるか?という話になってきます。
そこで今のところ考えているのが初手天元で黒3・黒5と並行型で三々に入る布陣です。


棋譜再生


こういうのはもう「林檎とバナナどちらが好きか」と問われて「いやあ俺はメロンに目が無くてね」などという「お前らもう好きにしろよ」というレベルの話で、そんなことで黒森やりたい放題というワケなのでございます。

しかし19路ではさんざん二隅両高目で打っているのに13路では二隅三々なのかよ!という話ですが、13路究極の初手は天元にあり!というのと13路で隅に打つなら三々が最も効率的!という一見背反する二つの思い込みを「混ぜるな危険」的な配合でミックスしてゴリゴリ押し通したいナーということで今のところ結構楽しくやっておりますw

しかし19路では普段三々なんて打たないわけで、これまでに培ってきた高目に突出した経験値がなかなか活用できません。
しかし、こういう時こそAmazonのマーケットプレイスやブックオフから二束三文で買って来たあの棋書の出番ではありませんかという話です。

 

この二冊で13路で使えそうな三々の変化を勉強すれば引き出しの数が多くなって面白くなってきそうです。
が、大変残念なことに日本囲碁連盟の定石事典は三々の扱いが非常に少なく得るものが殆どありませんでした。
方や囲碁大辞典の方はと言いますと、マニアックな変化図がてんこ盛りでこちらはかなり参考になりそうです。

ということで13路における如何にも黒森的な仕掛けで皆さんのご機嫌を伺うことが出来るように座学・実戦・検証というサイクルを回し始めるかなというところなのでございます。

2015年9月19日土曜日

整合性を感じない話。

図書館巡りも飽きたしブックオフ巡りでもするか!ということで二束三文で棋書を買って棋力向上に役立てようというムシの良いプランが始動します。
近隣のブックオフを一通り回って108円で六冊買って帰りましてフンフン♪と眺めていますと違和感に襲われます。



いやちょっと待てよお前免状三段じゃないのかよという話もありますが、108円なら別にいいかという気安さもありましてw
それに最後の方は初段向けの骨のある問題もありますしね。

で、違和感の発生源がこの問題。


ひと目で4~6級ということです。
細かいことを言えば中級レベルの人には3分くらいじっくり考えて欲しいというかちょっと厳しくないかなと思うのですが、まあそれは置いておきましょう。

二年くらい前に図書館で借りた本にこういう問題がありまして10分で三段なんだそうです。



無い無い無い無い、二つの問題の間に整合性がまったく感じられない。
本職の先生による段級位認定のバラつきはある程度仕方ないと思うのですが、ちょっとこれは酷くないかと思うとともに、いい加減というか野放しというか棋院である程度統一された基準があると思うのですが良い具合には運用されてないよなあとはっきり確信しましたですね。
まあ最近は○分で×級というタイプの出題が流行ってないみたいですが。


2015年9月9日水曜日

囲碁クエスト九路反省会①。

面倒臭いから二度とやりたくなかったんですが、明確な反省材料が出てきたのでブログにきちんと書き記しておかねば、という話です。


棋譜再生


総譜でこんな感じです。

本題に入る前に導入部分だけ少し。
こういう形での黒3ツケは私のデータベースの中ではハサミツケてサバいて白良しということになっているので下左図から下右図までほぼ一本道です。


そこからススっと進みまして、白30まで左上隅に肩アキハネ付き一合マスが出来上がります。
この手の一合マスはハネがなければ死にのはずですが、ハネがあるとどうなるんだっけか?
とにかく最低でもコウにはなりそうな雰囲気です。
だからといって隅に例えばAのように一手入れていると下辺のスソアキが塞がって地合が足りなくなるのが明白ですから、コウ覚悟で下辺に手を入れるしかない、ということになってきます。
当然白は一合マスの二の二へ入って、左上隅の攻防が始まります。


ここで丁度図書館で借りていた新版基本死活事典の出番です。
いやいや、カンニングしたわけではないのですよw
そもそも当該するページを探していたら時間切れ負けになっちゃうしww




で、終局後に調べてみたらば事典には正しい応接として下左図のような進行を示しています。
二の二じゃなくてハネからでも同じ形のコウになるとありますね。



ハネから行った方が相手が受けを間違えやすいので、きちんと勉強した上で今度からこの形が出たときはハネから行った方が良いような気がしますね。

それはさておき、実戦ではどのように進行したかというと・・・
マガリにノビてハネられたところまで良かったのですが、鼻先にぶら下がっているコウに目が眩んで外からハネずにマガってしまいます。


正しく打てばこちらの取り番コウになるところが向こうの取り番コウで、事典にも「失敗」とはっきり書かれている進行です。
打った当人も何かおかしいなという感覚はあったのですがw

放り込んでコウにする前に外側から利かしておくかなと外ダメをつめたら鼻先のコウに眼を奪われて全体が見えていなかったらしく、受け間違えてまさかの押す手なし、黒投了となってしまいました。


まあ仮にコウになっても下辺にケイマの突き出しという超強力なコウダテがあるのでコウに勝っても負けても白勝ちは動かない感じではありましたが。

まったく、一合マスは奥が深いぜ!とか勉強が足りないのを姑息に言い換えつつも、まあ確認する良い機会だったかなというところですね。

これで累計で47勝24敗3ジゴ、レートが1881点で8級というところまで来ました。
馬鹿は馬鹿なりにいろいろ考えるんですがやっぱり馬鹿なのでいろいろとトホホなことになるわけですが、その辺はちょっとずつ修正しながら、まずは1900の大台に乗せて、あわよくば1900台をキープしたいなというところで日々ぽつぽつと打ったり打たなかったりしたいと思います。

2015年9月7日月曜日

近状雑感。

1.土曜日の足取り。
使っているシェーバーのメーカーがSANYOなもので、今となってはメインストリームにないメーカーであるためか、近場の家電量販店には外刃の替刃が置いてないということで、ネットで調べて秋葉と新宿西口のヨドバシくらいにしか店頭に在庫が無いらしいとのことで仕方なく買いに出ることにします。
この外出のついでに市谷に寄り道して日曜朝に駅売りされる週刊碁を日本棋院の売店で土曜の夕方にフライングゲットしようと思い立ちます。

16時半に棋院に着くと既に刷り立てほやほやと思しき週刊碁最新号が置いてありましたので280円払ってそそくさと棋院を後にします。
このためだけに小岩から市谷までの電車代を払うのも馬鹿馬鹿しいので今回のように近場で野暮用でもない限りこのフラゲはやろうという気にならないですね。
でも日本棋院の週刊碁会員だった頃、日曜の朝7時には駅の売店に週刊碁が並んでいるのに、翌月曜のお昼頃にならないと週刊碁が届かないという理不尽が一年続いた恨み辛みから、一度はフラゲをやってみたかったことではありましたので、ほとんど意味が無い話なのですが多少溜飲が下がったのでありました。

靖国通りを徒歩で東進して神保町アカシヤ書店に寄りますが、少しレイアウトを変えたみたいで、以前は通信教育教材などが積みあがっていたレジ前がずいぶんとスッキリしていまして、無くなった通信教育教材がどこに行ったのか分からないようになっていました。
店の人に聞けばいいじゃんという話ですが、そうムキになって探すようなものがあるでなし、一通り眺めて書店を後にします。

お目当てのヨドバシAkiba目指して靖国通りを東にズンズン進みますが、表通りにこれでもかというくらいに大きく「横浜家系」の看板を出したラーメン屋が雨後の筍のように出店されているのを見て、どこかのWebコラムでラーメン店開業コンサルタントがレトルトのスープで家系を名乗るラーメン店をどんどんオープンさせているような話を見た覚えがありまして、そういうことなのだなあと変に納得しながら秋葉原、ガードレール横のブックオフに寄って掘り出し物はないかと物色しますが探しづらい上にお目当ての囲碁関係書籍がロクにないので退散してヨドバシで買物をして本来の目的を果たします。
でも1099ポイントが失効していたのはちょっとショックでしたw
でもそこまでこまめにヨドバシで買物出来ないしなあ。

2.図書館利用状況。
1)葛飾区中央図書館
東小岩の自宅から江戸川の堤防の上をひたすら走って経路距離で7㌔くらいでしょうか、金町にある葛飾区中央図書館が週明け月曜から特別図書整理だか何だかで数日の間休館になるとの話でしたので、その前に目ぼしい棋書を借りておくかと出かけます。

 

「序盤の手筋」はこの前借りた時に他の本を借り過ぎてあからさまに消化不良というか、まあ有り体に言ってほとんど目を通さなかったもので、今度はちゃんと読むぞ!ということで再挑戦です。
「星の定石徹底研究」はこれを読んでピンと来たものの詳細を「定石事典」に求めるというかなりまどろっこしい手順なのですが、そうでもしないとあのデカい事典を最初っから最後まで目を通すわけにも行かないし、有効活用し辛いかなということでw

2)葛飾区鎌倉図書館
中央図書館に行った帰り道にこちらにも寄りまして、何かないかなと棋書を物色します。

 

「手筋との対話」は装丁が冴えないのでこれまで敬遠していたのですが、中身に目を通してみると、どこかで見た覚えのある問題が多くありつつも、使えそうな形がページをパラパラとめくってみただけでもいくつか目につきまして、借りて帰ってじっくり読んでみることにします。
「オキの魔力」は前回借りてまだ全部読み込めていないもので再挑戦です。

3)東小松川図書館
別の日になりますが、新小岩駅近くにある東小松川図書館に返却ついでに新しく本を借ります。


間違えずにしっかり生きる、確実に殺す、しぶとくコウで粘ると三拍子揃った素敵系有段者を夢見る黒森さんにはこの手の基本死活の本が常時手放せないアイテムになってくるので、しつこくしつこく何度も何度も借りねばならないのであります。

と、葛飾区の図書館から5冊借りて、江戸川区の図書館から借りているのを合わせると現在15冊借りている計算になりまして、同時進行で全部読めるわけないだろ、いい加減にしろ!という話ではありますが、まあそこは何度も借りて少しずつ読み進めながら順次モノにしていけたらいいナなどと虫の良いことを考えています。

3.囲碁クエスト現況。
レーティング1871で12級、36勝17敗2ジゴの現況、1800台の人と当たる事が多くて、難しい碁が続きましたが何とか勝ち、というおびただしく高尾山ちっくな展開が多いのですが、相手が1900台となるとたまに勝てることもある、2000以上に至ってはまるで勝てる気がしないという感じです。
面倒臭いので検討しませんがこんな感じで二子局も何とか勝ちって感じですね。


棋譜再生


そろそろ1900台に手が届きそうな感じですが、どの辺で見切りをつけて13路に転進するか、19路に戻るか、ちと考えどころですね。


2015年9月5日土曜日

あいつは四段か(震え声

シェーバーの外刃が欠けてしまったので、最寄の家電量販店に買いに行くついでに江戸川区中央図書館に立ち寄ります。
2015年版の囲碁年鑑が棚に並んでいたので手に取ります。




去年の九月に三段免状を取得しているので、名前が載ってるはずなんですよね、フンフン♪などとページをめくってほどなく三段のところに自分の名前を見つけます。
そこでふと、あの野郎どうなってるんだ?と頭に浮かびます。

こちらに移転してくる前のブログから奴の話の主要部分を抜粋しておきます。
http://alhazen04.blog68.fc2.com/blog-date-201110-6.html
http://alhazen04.blog68.fc2.com/blog-date-201110-4.html
http://alhazen04.blog68.fc2.com/blog-date-201110-1.html

2015年版には奴の名前は載っていませんでした。
同じく棚に並んでいた2014年版を手に取りましたらば・・・ぎゃー、あの野郎俺が二段免状取った年に四段免状取得してんじゃねえか!
確かに八重洲囲碁センターのさよなら段位認定大会に奴が来ていて四段戦に出ていたのは確認してたんですが、そうかそうか四段免状を取得しよったか。
奴は人としてかなり腐っているけどそれなりに勉強熱心なのは認めざるを得ないところ、全勝とは到底思えませんが、勉強の甲斐あって一昨年の後半の大会で四段免状取得可能な成績を収めたようです。
彼には盤上の手筋以外にも色んなテクニックがあるようですからねえなどと皮肉の一つも言ってやりたいところですが、まあ存在しているはずの彼の努力は認めましょう。

しかし、ですよ。
今年の二月に有楽町囲碁センターでお楽しみ囲碁大会で奴を見かけたときは間違いなく初段戦に出てやがりましたので、将棋同様に棋力を過少申告して参加して気持ちよく勝って商品をせしめようという醜く汚い根性は健在のようです。
さらに言えば、三局目の時点で負・勝・勝で一勝二敗、四段免状所持者が初段戦に過少参加して初戦で負けるとかドンだけ格好悪いんだよという話。
まあアレだ、初段戦ってのは奴に限らず過少参加者にとっての格好の狩場でありますから、色んな意味で激戦区だったのでしょうねえw(ゲス顔

現在五段に挑戦してるかどうか知りませんが、認定が絡まない大会なんかでは間違いなく過少で来るでしょうから、分相応に参加する私はひょっとしたら奴に二子くらい置かせて白番で打たなきゃいけないかもしれませんね。
うーん、二子かあ。しんどそうだなあ。

2015年8月29日土曜日

囲碁クエスト検討。

九路盤囲碁クエスト、最初の40局終わりました。
24勝14敗2ジゴでレートが1830まで上がりました。
画像は41局目に勝った後のものなので微妙に違いますが、まあこんな感じです。


その41局目がこんな感じですね。


棋譜再生


レートではこちら白番1830、向こう黒番1836で非常に近接したところでの一局です。
10手目にツケてきたので少し考えて上辺星に下ハネして謝るのもシャクなのでノビて相手の出方を伺ってみます。


天元にノビてきたら今度こそ上辺星にハネて白オサエ、黒キリで白やれるという算段だったのですが、いきなり二子の頭をハネて来られたらちょっと面倒臭いなあと思っていたのですが、こちらの勝手読みに沿った形で打ってきてくれました。
白ハネに黒切り違いで、黒7・9の二子をダメヅマリにしようと気合でハネ上げたんですが、一路上に横ノビして大人しくしておいた方が後々に味が悪くならなくて良かったのかなと反省するところです。
黒13に守って白14アテは利かしておくかな、黒15ツギで白の手番です。


アテてさあどちらから押さえますか、隅から押さえると二子を捨てられて反対側の隅で台湾定石っぽい石塔シボリもどきが出来てあまり幸せになれそうにない雰囲気かなと思い、反対側から押さえることにします。



この辺はあまり読みきれてなくて何か良くない雰囲気というだけですね。
後で並べてみたら確かにそうだったという結果オーライ。

それで結局押さえた結果、順当に左上隅は白地になります。
これで普通なら白コミ7目も考えればこちらの勝勢としたものなのですが、一応形上の急所である黒25の受け方を間違えて雲行きが怪しくなってきます。


どちらかにグズんでおけば何事も無かったように思うのですが、カタツギから黒27の下ツケが予想外で頭がフットーしてしまいます。
わざわざ身ダメを詰めてから外押さえとか良く分からないことをやってしまいました。
内側から押さえておけばまだ余裕で白地合有利だというのに何をトチ狂っているのやら。


引いた後、フトコロを広げて黒37サガリが利かないので白38で二の一にオキ、部分的には二眼作れなさそうな雰囲気。
向こうも余裕が無いようです。
黒39サガリに白40・・・って内側から身ダメを詰めるな阿呆、ウッテガエシになるから外から行かんかい!という話で時間切れにビビって判断力がまともに働いておりません。
あー、情けない。


黒41外からの押さえにガンガン内側からダメをつめる馬鹿・・・もうね、免状を剥ぎ取られても文句の言えない酷さです。
黒43のサガリは下をくぐって渡られるのが嫌なので白44にサガリます。
そこで黒45の押さえにまだダメが二つ残っているのにぶち抜きます。
抜かずに右上隅二の一で隅の曲がり4目で死ぬじゃん!


黒47で生きに来たので白48と二の二で白から見て後手セキで、黒が左下のスソアキを押さえて白ハネツギで・・・でも後手セキを無視してスソアキに飛び込んだ方が得なのかな?とか思っていたのですが・・・黒が最後の最後にこのままでセキだと勘違いしたのか手入れを怠ったため、右上が死んでしまう事件が発生してしまいます。


仮にセキで何事も無かったとしてもまだ白が少し良いみたいなのですね。
まあ何事も無く普通に勝つことが出来た碁をここまでイカレた回り道進行で勝つなどというのは後で検討すると顔から火が出るような思いになるわけですが、棋譜が残る分には多少なりとも振り返って検討しないとその日の晩の寝つきが悪くなる性分なもので、ネチネチと終わった碁を振り返っているような次第です。

今の感触だと1800台半ばくらいでレートが落ち着きそうな感触ですが、さて13路に行ったものかもうしばらく9路で続けたものか、少し思案してみますかね。

2015年8月26日水曜日

諸事雑感。

1.囲碁プレミアム
8月10日にサービスを開始したばかりの囲碁プレミアムがスタートアップキャンペーンということで、9月末まで無料メルマガ会員に登録すれば全てのライブ中継・オンデマンド動画を視聴可能というので会員登録してみました。

囲碁将棋チャンネルの囲碁動画コンテンツはニコニコ動画の「竜星囲碁チャンネル」、スカパーの「囲碁オンデマンド」、囲碁将棋チャンネル直営の「囲碁プレミアム」、JCOMの「囲碁セレクト」などなど多数並立しておりまして、モノによってはそこでしか見ることが出来ない動画もあるようで、あまりユーザーにとって良い状況ではないように思います。
大人の事情でこうなってしまったのでしょうけれども、あまり美しい有り様ではないと言わねばならないかと。

文句はさておき、講座の動画をいくつか見た限りでは可も無く不可もない感じで、キャンペーン終了後にVODで月額1000円払う分にはそんなもんかなーと思います。
あとはコンテンツ次第ですかね。
前身の囲碁ビデオ時代は、動画で扱っている内容をpdfファイルでダウンロード可能なものもあったのですが、囲碁プレミアムでは申し込めば送ってもらえる形に変わったようです。

ライブ中継を見るためには500円払って単発で1日会員になるか、月額2000円払ってプレミアム会員になるかしないといけないのですが、月に何度もやるとは考えにくいライブ中継のためにVOD会員月額1000円からさらに月額1000円上積みってのはコストパフォーマンス的にどうかと思えるのですよね。
プレミアム会員を年間契約するとDVDや書籍の割引購入、イベントやプレゼントの申し込みが可能とありますが、果たしてそれらに魅力を感じる人がどれほどいるのか疑問に思います。

なので私としては自分のニーズに合ったオンデマンド動画のコンテンツがあるサービスを年単位もしくは月単位で入退会しながら使い分けていくことになるかなあという感じですね。
本ッ当に一つにサービスがまとまってくれないものですかねえ。

2.囲碁クエストその後。
レートは1564まで上がってきまして、レートで1700台、ランクで初段とか1級の人と当たることが多いです。
とにかく時間切れ負けが怖いので、時間に追われて石塔シボリ出来そうなところを妥協したり、もっと得にヨセられるところを損したりと、自分の部分的なヨミの弱さと遅さが浮かび上がってきまして、終局後に出力した棋譜データをeidogoで再生しながらねっとりたっぷりと検討するようにしています。
盤が狭い分だけキーポイントは絞られてきますからね。
その都度検討しているので日に何十局もは打てませんが、まあそこはぼちぼちとマイペースで、レートが安定するまで打っていこうと思います。
今のところ13路はノータッチでまずはとことん九路ですね。


2015年8月23日日曜日

囲碁クエストに目覚める。

恥ずかしながら今頃になって囲碁クエストに入れ込むようになってしまいました。
いえね、流行る前に見つけてタブレットにはインストールしてあって数局遊んだんですが、その頃は対局待ちにBotしかいなくて「駄目じゃん、コレ」と断ぜざるを得なかったのであります。
それが何か急に流行りだして「へー」とか他人事で見ていたのが少し前までの話。

引っ越してネット回線をNTTからJCOMに変えましたら、無線LANになったことでタブレットの使い勝手が飛躍的に上昇、使えねえ中華タブを引っ張り出してゴロゴロしながら囲碁系アプリをちまちまといじっているうちに囲碁クエストに入れ込むようになってしまいました。

PC向けのブラウザ版もあるにはあって、Chrome向けのアプリストアで入れるだけは入れておいたのですが、タブレットに入れたアカウントでログインすると表示されるパスワードがないとPC向けとアカウントが共有されないとか何気に面倒臭いことを言うので放置していたのですが、しっかりメモってPCでも出来るようにします。
何せ使っているのが中華タブでいろいろとクソなので、その辺由来の不具合で時間切れ負けするとかマジで勘弁でありますし、思った座標にタップ出来ずに一路ずれるとか普通にありそうで何だかイヤだとか、そういった個人的な事情でPC版メインでのプレイになります。

3分切れ負け、時間の自己管理が何より大切だよねって話なのですが、ああでもないこうでもないと考えるのが好きな性分なものですぐに時間を使い果たしてしまいそうでコワい、とか思っていたら露骨にこちらの時間切れ狙いで意味の無いところに打ってくる人が出てきました。
タブレットでパネルにタッチするとなるといろいろ怪しかったのですが、PC版ならマウスで予めパスにカーソルを合わせてカチリとクリックすれば良しということで、一手打つ毎に持ち時間1秒プラスのご利益もあってこちらの持ち時間が残り9秒からさっぱり減らないのを見て諦めがついたらしく終局に同意してこちらの8目勝ちです。
昇級がかかっていてどうしても負けたくなかったのか、単なる負け嫌な御仁だったのか知りませんが、この手の輩は多いんでしょうか?

PC版はタブ・スマホ向けより機能が制限されているとのことでしたが、目立って制限されているのは終局後の検討機能くらいかと思われまして、そんなのはSGF出力してEidogo辺りに読み込ませてしまえば好きなだけ検討出来ますから、今のところはほとんど気になりません。

現在、9路のレートが1398なのですが、上のレートの人と打ってみた感触ではもう少し上を狙えそうな感じです。