2016年6月15日水曜日

本因坊戦第四局大盤解説会。

上手い具合に休みの日と重なってくれましたもので市谷の日本棋院本院で行われた本因坊戦挑戦手合第四局の大盤解説会に行ってきました。

13時半過ぎに市谷に到着、まずは一般対局場で腕試し、点数制350点のところが1勝1敗でプラスマイナスゼロ、もう一局やっても良かったのですが16時から始まる大盤解説会に引っかかってしまいそうな微妙な時間になったので切り上げることにします。

1局目は互先で白番、序盤は微妙な感じでしたが中盤からガシガシ石を取って中押し勝ちです。
カードを新しく作ってから白星が5つ続いている形になっているのでそろそろ係りの人に見咎められて点数を上方修正されそうな雰囲気が漂ってきます。
中期的目標である四段の基準点356点の達成をそういう形で迎えるのは有難味がないというか著しく達成感に薄いので出来れば勘弁してほしいところなんですが・・・

2局目は頭頂部に人工物的な不自然さを感じるお父さんと互先で黒番、仕掛けて弱い石を追い回す展開になるも、追いかけ方が薄かったもので切り返しを食らって黒石がつぶれてしまい、いろいろあがきますがどうにも出来ず投了になります。
まあこの辺で黒星が一つ入ったことで点数の上方修正が避けられたということで安心するべきなのかとか無理矢理ポジティブな方向に話を捻じ曲げることにします。

せっかく棋院まで来たのでキミオさんが過激な相談をしているとか言う今週の週刊碁を買って大盤解説会が始まるまでの間読むことにします。




二階の大ホールから三階のA室に行きますとお兄さんとお姉さんが会場の準備中で開場までもう少しかかるとのお話です。
後でよく考えたらお姉さんの方は巻幡三段でした。
解説・聞き手と司会進行は別の先生でやるのですな。
お兄さんの方もおそらく棋士ではないかと思われますがそこまで詳しくないので分かりませんでした。
16時開始なのですが会場に来てみれば既に高尾山が投了しているとのことで配られた棋譜は終了までの総譜になっています。
時間まで週刊碁に目を通すつもりだったのですが、会場のテーブルに盤と石があるので並べてみることにします。
時間になって解説会開始、肝心の対局が早々に終わってしまったこともあってか入場者が20人もいません。
解説の木部夏生二段と横塚力初段が二人で初手から大盤で来場者からの質問に答えつつ様々な変化を検証しつつ解説を進めていきます。
序盤でしくじった黒番の高尾山が挽回するチャンスを求めるも井山さんが反撃を完封しましたねということで、17時半には大盤解説会が終了してしまいます。
128手の短手数でもう対局が終わっているので、ベテランの先生のように世間話で間を持たせるのも難しいということで約90分で終了です。
低いテンションで時折シニカルに笑いを取る横塚初段と厳しく懇切丁寧な木部二段の解説でマシンガンのように進めていましたからねえ。

次の一手クイズをやるつもりが終局済みなので用意された景品は完全なる抽選ということになりまして、予め用意された扇子・色紙等の景品と解説の木部二段・横塚初段の色紙が各一枚を17名の入場者で抽選するという当選確率が異様に高い話になります。
扇子と秀芳さんの色紙の抽選が終わってここまで私の名前が呼ばれないので今回もボウズかと半ばあきらめていたところ、高尾山の色紙で私の名前が呼ばれまして大当たりとなります。



老子からの言葉でいろんな解釈が試みられているようですが、大雑把に言うと「世の中の俗事に対応しつつも理想を忘れない」みたいな意味らしいですね。
囲碁の黒白と絡めて高尾山が書道の先生からお勧めされた成句みたいですね。
この高尾山の色紙のあとに横塚初段の色紙「中押」と木部二段の色紙「初心」の抽選となり、次の一手クイズ変じて抽選会が終了しお開きになります。

二階の売店で武宮さんが名人だったときの色紙が二万円くらいで売られていたのを見て「ヤフオクで高値で(ry」とか罰当たりなことを考えたりもしましたが、ここは一つ家宝として棚にしまっておくかと考え直します。

行き帰りにブックオフやら神保町の古書店で例によって格安棋書を探しまして、今回はこの1冊を地元の大杉のブックオフにて260円で。



取り上げている定石の選択が妙にマニアックなように思えまして、読んでいてそこそこ楽しかったりしますw
定石の細道を少し奥まで分け入ったところの内容なので級位者にはあまりお勧めできませんで、初段を取ってさらにそこから先に挑戦するような人にお勧めなのかなあというところ、トンがった内容の本ですねえ。

他店の取り扱い状況を見るに、棋院のポケットシリーズの新書はブックオフでは260円で売られるケースが多いようですので、これまで以上に新書の棚をこまめにチェックせにゃならんようですね。

ということで、また上手い具合に休みの日に大盤解説会があるようでしたら是非行ってみたいと思います。

2 件のコメント:

  1. もうすぐ四段ですね(・ω・)ノ 山田先生の本は良著が多いですよね(*'ω'*)では~(#^.^#)

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  2. コメント有難うございます。
    ここからが長い気がしますので(w、まああせらずじっくり取り組みたいと思います。

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