2018年1月14日日曜日

プロアマ本因坊対抗戦大盤解説会。

表題の通り昨日1月13日は池袋サンシャインシティでプロアマ本因坊対抗戦がありまして、その大盤解説会がありましたので行ってきました。

500席用意された会場が400人くらいの来場客で埋まる盛況、LG杯準決勝や名人戦の大盤解説会ですらこんなに集まったのを見たことがありませんでビックリです。
入場無料ってのが大きかったと思うのと、局後に国民栄誉賞受賞の井山さんが解説会場に現れるということでナマ井山さん効果ってのもあったのでしょうか。
あと方円企画がイベントを仕切っているようで人を集めるノウハウがあるってところもあるのかなあと。

大盤解説会そっちのけでおしゃべるを続ける爺さんが近くの席にいてアンタ何しに来たんだよと思うこともあり、些少でも入場料を取ってくれた方がこういう困った人が少なくなるので私としてはそっちの方が有難いというのはありますかね。

解説は小林覚九段、聞き手は稲葉よし子さんでトーク中心の場内に笑い声の絶えない楽しい大盤解説・・・というか与太話ばかりしてあまり解説しないなあと思わなくもないところがありましたw





















解説・聞き手ともにトークスキルが高いのでついつい与太話に流れちゃうところがあるのでしょうね。
稲葉さんが酒に絡む自虐ネタでハシゴをかけて覚さんを上げておいて「そいえば小林先生はお酒の方は・・・」と危険なネタをブッ込んでハシゴを外す遣り取りは見ていてヒヤヒヤしましたがw
その後も離婚ネタや若い嫁ネタなど覚さんが露骨に嫌そうな素振りを見せる話題をどんどんブチ込んで来まして稲葉さんのアグレッシブなところがこれでもかというくらいに堪能できました。

井山七冠と史上最年少でアマ本因坊を獲得した林隆羽くんとの対局の手合い割は二子コミなし、但し自由置き碁というもので、前年までの戦績によって手合い割が変わるのですがここ3年は井山さんの連勝ということで前年の二子コミ三目からこの手合いということでした。
それで二子の自由置き碁ということで最初の二子をどこに置くでしょうかという置碁クイズがあったのですが、いちいち考えるのが面倒くさいので普通に二子局の星の位置に黒丸を入れて用紙を係の人に渡したのですが、大盤解説会が始まってみると二隅小目でした。





















二手目は空き隅に行かずにシマリ、事前に立てた作戦なのか。

意欲的な打ち進め方の黒を井山さんがお得意の複雑な局面に持ち込んで右下隅で三子抜いて二子の置石分のアドバンテージを詰めて、中央の四子を抜いて勝勢、上辺の黒が死んで投了という流れでした。

これでプロアマ本因坊対抗戦は井山さんの四連勝で来年の手合い割は二子で逆コミ三目になるみたいですね。

対局後に会場に対局者両名が登場、井山さんが新年一発目の国際棋戦が不甲斐ない結果になったと述懐しつつ、最近疲れているとハードスケジュールを愚痴るようなコメントも見られました。
ただでさえハードスケジュールなのに国民栄誉賞関連で殺人的なスケジュールになってしまっているようですね。
棋院が調整してLG杯決勝は万全の態勢で臨むことが出来るようにしてほしいですね。


高校二年生でアマ本因坊を獲った林隆羽くんは学生服で登場、将来の夢は?と聞かれてお茶を濁していました。
暗にプロを目指すと答えてほしくて稲葉さんが聞いたわけですが、そうそう当意即妙な返答が出来ない事情もあるということですかね。
強い子にはプロになって欲しいというのは業界関係者としては素直な発想なんでしょうけれど、早い時期に院生を卒業して進学校に通う若者の事情というものがあるということですかね。


で、対局内容とかの本筋と関係ない話を挙げていきますと、サンシャインシティの運営会社の社長が挨拶していて聞き手の稲葉さんを紹介して曰く「稲葉さんは先般「囲碁と魔女」という本を出版されまして・・・」と言ってしまい稲葉さんから「魔女じゃなくて悪女」ですと訂正されていましたw

大盤解説会は14時からだったのですが午前中にこども・女性向け囲碁教室があったようで、その流れで保護者が引率して子供が来場しているようでした。
最前列に陣取っていた子供が聞き手の稲葉さんと遣り取りしているのを見てどこかで見覚えのある男の子だなと思っていたらLG杯の大盤解説会でも見たことのある、6歳で六段、梶原武雄九段のひ孫さんみたいでした。
お父さんは7級の腕前だとかで解説の覚さんに「お父さんは絶対に息子さんに碁を教えないように」とか弄られていましたw

覚さん曰く光一さんとよく間違えられることがあって「ハイそうです」と答えることにしていると。
「いえ違います。覚です。」と返すと「エッ、知らない・・・」と言われて余計に凹むからということでしたw
いくらか話を膨らましている気がしますが覚さんの持ちネタの一つですかね。

入場時に渡された封筒の中にサンシャインシティ囲碁サロンのタダ券が1枚入っていましたが、家から池袋まで19キロあるので電車でもあまり行く気がしないのですよねえ。
パンダネットの次の一手クイズも入っていまして正解すればもれなくパンダネット1か月利用無料と石田芳夫九段著「手順つき実戦詰碁100」がプレゼントされるということでしたが、はてさて正解だったかなあ。


来週は棋聖戦第一局の大盤解説会、風邪などひいて体調を崩すことがなければホテル椿山荘まで行ってこようと思います。



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