2018年1月9日火曜日

LeelaZeroを見守る会。

LeelaZeroのプロジェクトに微力ながら参加しています。

みんな大好きフリーソフト囲碁AIのLeela先生はベルギー人プログラマーであるGianCarloPascutte氏が手掛けるKGS8dクラスの棋力を誇る優れモノであることは皆さんよっくご存知のことと思います。

10月に発表されたAlphaGoZeroの論文に沿って人間によるお手本無しで必要最低限のルールしか教えてない状態から自己対局のみで学習させて、AlphaGoZeroクラスの棋力を実現させようというのがLeelaZeroのプロジェクトです。

ただ論文の内容に沿っていくとAlphaGoZeroで2900万局の自己対戦が必要でしたので、Googleのような世界的IT企業の後ろ盾のない個人による開発であるLeelaZeroのプロジェクトでは設備が遠く及ばず何年かかるか分かったものではありません。
そこでプロジェクトに賛同する協力者個人のPCの余剰計算資源をLeelaZeroの自己対局に活用して要する時間を短縮しようという話になります。

現状でこんな感じの協力状況でして、

746 clients in past 24 hours, 284 in past hour.
2059874 total selfplay games. (81727 in past 24 hours, 3329 in past hour.)
72454 total match games. (4051 match games in past 24 hours, 16 in past hour.)

雑な計算をすると1日8万局であと1年かければ自己対局が2900万局に到達する見込みですが、協力者が増えればその分時期は早まります。

やり方は簡単、LeelaZeroのページから必要なものを詰め合わせたセットをダウンロードして、圧縮ファイルを解凍した先のフォルダにあるAutoGTPをクリックして起動させるだけです。
あとは全て自動で自己対局して結果を開発者あてに送信してくれます。

ウィルス対策ソフトがLeelaZeroのアプリをブロックしてしまう場合もあるようで、私はデータセンターで確認を取るから待てというメッセージが出て半日待たされましたw

10月下旬にプロジェクトが始まって約2か月半、これまでに約200万局の自己対局データが集まりまして、石をランダムに置く状態からスタートしてLeelaZeroのサイトにあるグラフではEloレーティングにして6500くらいの棋力向上があったことになっています。
棋譜を見ると人外の打ち筋なので判定しにくいのですがComputerGoServerというコンピュータ囲碁プログラム専門のネット碁対局場でのレーティングを見るにGNUGoよりレートがかなり上に来ていますので一桁級前半まで来ているのではないかと思われます。
しかしこれはplayout数1600の設定での棋力であり、設定を変えてplayout数を5000とか10000に増やして対局させると既に有段者クラスの棋力があるとの話もチラホラ聞きます。

現状、既に星打ちしかしなくてカカリを打たずに五手目に三々に入り二線を三本這ってハネツギを打たないなど極めてAlphaGoZeroちっくな打ち筋が再現されており、期待が高まっておりますw



今のところはこの辺に打つのが厚みをぼやかす良い見当であると判断しているようですが、学習を重ねていくうちにAlphaGoっぽい打ち筋に変わっていくのかなあと思われます。

ということで俺らのPCにAlphaGoZeroクラスの囲碁AIが無料で降臨してしまうかもしれなという夢があるLeelaZeroのプロジェクト、やり方は上述の通り至って簡単です。
良いグラフィックボードを積んでいるPCをお持ちの方でLeelaZero興味を持たれた方はこのプロジェクトに参加してみませんか?
そして俺らと一緒にLeelaZeroのページに出ているLeelaZeroの成長グラフや自己対局の棋譜を見ながらニヤニヤしましょうw

LeelaZero http://zero.sjeng.org/




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